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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

航空機のブラックボックス発明者の死去に見る、何物にも開発者は居るという事実

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どんなものにも、それが存在する以上は誰かが最初に何かを考えて、誰かが作ったわけですが、時間の流れの中で最初の段階の歴史的経緯というのが忘れられてしまうのは仕方の無い事。逆に言うと、そういった話がある意味薀蓄話となるわけですが・・・

 

たとえばフライトデータレコーダー(通称ブラックボックス)という、多くの人が知ってる機械のこと

航空機と言うのは機械であり人が動かすものである事から、何かしら事故を起こすことがあります。一説には航空機の事故で亡くなる確率というのは日常生活の中で交通事故で命を落とすよりも余程低いという話もありますが、上空で事故に到るまでに何があったのかを記録していないとその状況を後から確認することは非常に困難。

ということで、いわゆる通称ブラックボックスと呼ばれるフライトデータレコーダーが記録した各種のデータが原因究明に非常に役に立つわけですが、飛行機と言うものが成立した時点にそんなものは無かったわけです。ただ、そういう「データを記録し、かつ非常に堅牢で墜落してもデータだけは後から取り出せる仕組み」が求められていたのも事実で、それが現在のフライトレコーダーであるわけです。

で、もちろん、コレを最初に考案し、作った人が居るわけですが・・・

 

フライトレコーダーを最初に考案した方の訃報に触れて

飛行機自体は好きな私ですが、迂闊にも最初に考案した方がオーストラリアの方だとは知りませんでした。

このフライトデータレコーダーは残念ながら航空機事故が起きて最大の効果を発揮し、同じ事故を起こさないための貴重なデータを後世に残す機械です。でも、コレがあるからこそ、航空機自体の、そして航空機を使った人や物資の輸送の安全性が高まるという側面を持ったもの。だからこそ、その役割というのは非常に大きなものです。そしてそれを考案したデビッド・ウォーレン博士の功績も後世まで語り継がれるべきもののひとつなんだと思います。

最近は色んな事情で私自身は航空機に乗ることが非常に少なくなりましたが、たまたま現在居るオフィスの窓からは、羽田空港を離発着する航空機が良く見えます。だからこそ、こういった人が残した成果のもとであの航空機は飛んでいるんだよな、ということを改めて考えてみたいと思います。

 

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