モノゴトは目の前だけで起きているわけではないというのは至極当たり前の事だけど、時々それを忘れてしまうという悪い癖
世の中の全ての事を支配している、あるいは全ての事が判っている「神様」のような存在でなければ、当然世の中で起きていること全てを知り、そして理解することは基本的には不可能な話。でも、色んなソースから流れてくる色んな情報に絶えず接する事によって何となく流れが見えてくることって言うのがあります。
因みに、だからTwitterだよとか、だからRSSも棄てがたいんだよとか、集合知がどうのこうのなんて「スマート」な話はしません。実は情報収集とその理解ってのは、とても俗人的かつ継続的な努力が必要だというお話です。
表に出てくる事情というのはあくまでも事象全体のひとつの側面でしかないという厳然たる事実
例えば、どのような事象にもならず経緯があります。どのような露出のしかたであっても、そこでそうなるべき必然性があります。色んな人が、あるいは全ての関係者が本当はそうじゃないはずだったんだけどと言っても、そうなるべき理由と必然性があるわけです。
じゃ、何でそんな風になってるの?
たとえば景気の話で言うと、何故株価はこんな風に動くのか、為替の動きの理由はどうなってるのか、ギリシャの財政危機が何故起きててそれが自分たちの生活に何の影響をもたらすのかとか、色んなものがあるわけです。
あるいは、何故米国のオバマ大統領がアフガニスタン駐留米軍の司令官のクビを飛ばしたかってのも、裏側に色々あるわけです。そもそも何故NATO軍全体で見ても毎日のように死者が出ているにも関わらず兵力の維持だけではなく増派する必要があるかとか。
もちろん全部を知る事はできない。でも、必ずモノゴトには経緯があるわけです。
もちろん全部を知る事は出来ない。でも、経緯をある程度追いかけてゆくと、何となく理由がわかってくる。そうすると次の動きについてのオプションが見えてくる。私はそう思ってます。
もっと身近な例で言うと・・・
たとえばここ数日間(というか数週間?)世間を騒がせているiPhone4で言うと、何故「白」の出荷は遥か先なのかとかあるわけです。単純に一人の人間が決められる事ではない。とはいえ何かしら誰かがどこかで動きを決めている訳ですが、決めている人は色んな変動要素を踏まえつつ、ある一定の条件に基づいて決定するわけです。
因みに何故iPhoneは当初黒しか出ないってのの理由を私自身は知る立場にありませんし、理由を推測できるほどの情報も持っていません。残念ですが(笑)
表面上の自分の疑問を、経緯を知ってる人に簡単に説明しろと言うのは実はとても難しい話
相手の知識レベルが判らない以上、どの程度の説明が必要なのか、そもそもどんなレベルの話を知りたがっているのかって言うのが全く判らないわけです。複雑な背景を持ったものであれば尚のこと簡単な話ではありません。
あ、こんな話してるからって、私が何かとてつもない国家機密を知ってるとかそんな話ではありませんよ。そんなの本当に知ってたらそもそもこんなエントリー書きませんって(笑)
ただ、コンテキスト、いわゆる経緯というものの理解レベルにギャップがある場での色んな話に巻き込まれることが多くて。自分がよく知ってるケースもありますが、もちろん自分だけが知らないケースもあるわけで、結構疲れるなぁと・・・・