ゴールデンウィークのお出かけは企業の科学館巡り その1:三菱みなとみらい技術館
休暇の入れようによっては9連休から11連休にもなった今年のゴールデンウィーク。諸般の事情により余り遠出をしなかった我が家ですが、実は本気の遠出をしなかった理由に、これまで懸案であった「企業が開設している科学館系施設巡りをしようぜ」という話を実現させようという案があったのも事実。ありがたいことに現在の住処から1時間前後のところに幾つもあります。いや、想像以上に勉強になりましたです。
5月2日は電車の事故のため急遽行く先を変更というアクシデント
最初に行こうとしたのが渋谷。ここにはNHKのスタジオパーク、東京電力の電力館、そしてJTのたばこと塩の博物館が密集しています。全部が徒歩圏内。実はスタジオパークとたばこと塩の博物館には過去にも何度か行った事があるのですが、これに電力館を加えて一日で全部回ってしまおうぜというプロジェクトでした。
が、実はココに向かおうとした5月2日、10時過ぎに近所のバス停からバスに揺られて最寄の青葉台駅に向かっていたところ、駅近くになったところでドライバーさんのアナウンス。
「田園都市線が市ヶ尾で人身事故。現在全線止まっているようです」
えー。事故が起きているらしいのは渋谷方面に向かって二駅め。ただココで止まられると都内方面には全く動きが取れません。でも、どんな事態にも即応するのが特殊部隊です(なんだそれ?)。それを聞いた瞬間に隣に立っているカミさんと相談です。
「青葉台まで行って様子を見るけれど、駄目そうなら別のバスに乗り換えて横浜線に逃げて、行く先をみなとみらいにある三菱重工のみなとみらい技術館に変更しよう。」
もともとみなとみらい方面にするか渋谷にするかでギリギリまで悩みながら家を出たという経緯もあったので、ここは迷いがありません。子供にも話し、即断です。で、実際のところ青葉台の駅に着いたのですが、まだ止まった直後で改札付近には人が溢れています。こりゃ当分駄目だなと判断して、即横浜線十日市場駅方面に向かうバスのバス停に突進です。
横浜線に迂回する人の列
田園都市線で言うと、青葉台から二つ中央林間方面には横浜線と連絡する長津田駅があります。が、何しろ上下線が全部止まってる。しかし青葉台駅からは横浜線の十日市場駅と中山駅に向かうバスがあります。横浜線では新横浜の先の菊名駅から東横線、そして東神奈川からはJRに乗り換える事が出来ます。これで都内にも向かえる訳で、なれている人はそちらにドンドン迂回しつつあります。
かたや、こちらは行く先を横浜のみなとみらい地区に変更したのですが、途中までのルートは同じです。ということで、横浜線に迂回できるバスの乗り場のうち、人の少なそうな所に走って乗車。こちらは普通に動きます。ただ、明らかにこちら方面のバスに乗りなれていない方、そして振り替え乗車に慣れていない方が多く、発車までになんだか余計に時間がかかったりしたのですが、まぁそれは御愛嬌。
かくして十日市場駅から横浜線で一路みなとみらい方面に向かいます。因みに予想通りなのですが、東横線に連絡する菊名駅で凄い数の人が降りてゆきました。その中の多くの人が都内に向かうのだろうなと見送りつつ・・・
で、行った先はどうだったかっていう話ですが
正直、想像していたよりも楽しめました。入り口での上海万博にも出展されているお迎えロボットから始まり、原発の仕組みやら発電所の構造の解説、宇宙開発における日本の役割やらISS(国際宇宙ステーション)に設置された「きぼう」の内部模型、鉄道や航空機の歴史やら何やら。ロケットのエンジンにいたっては地上での噴射実験をやった巨大な実物が二つもあったりして、子供を差し置いてその前で30分くらい細部を眺めていたり。
また、PCベースでの3Dシミュレーションで、子供と一緒に深海探査艇やヘリコプターの設計をやって出来上がった図面を持ち帰ったりと、気が付くと昼前から5時過ぎくらいまで過ごしてしまいました。
いや、この手の施設、何気に侮れません。
ただ、思いもしなかった別の落とし穴があったのは御愛嬌ですが
実はこういう時にこそと持っているデジタル一眼レフのカメラ。普段から(手伝っているボーイスカウトの活動の時以外は)家族の写真しか撮らない私ですから、当然交換レンズと共に愛用のNorthFaceのちょっと大き目のウエストバッグに入れて持って行きました。で、ようやくたどり着いたJR桜木町の駅の改札を抜けたところでカメラを取り出してレンズを取り付け、スイッチを入れると・・・
「あれ?なんで電源が入らないんだ?」
実は前日一応諸々チェックしてバッグに詰め込んでいたものです。そんなに簡単に壊れるわけが無い。でも電源が入らない。何故だ?・・・ とふと、持ちなれたいつもの感覚より何故か微妙に持ったときのバランスが違います。
「まさか・・・」
と、ふとバッテリーケースの蓋を開けてみると・・・ そこには空洞がありました。
「バッテリーを入れ忘れてる!」
前日にチェックした後、バッテリーが微妙に消耗していたので本体から取り出して充電を始めたのは覚えています。でも、よくよく思い出してみても、そのあとバッテリーを戻した記憶がありません。
「あちゃー」
しかも間が悪いことに、この日はいつもはサブで持っているCANONのコンパクトデジカメも忘れてきています。
「あ~」
ということで、この日はカメラ本体とレンズ2本で合計3キロほどのオモリを持ったまま、ケータイのカメラで子供の写真を撮る羽目に。
ということで、行った先の充実感とトホホな自分の脱力感が交錯した、みなとみらいな1日でした。