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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

やっぱり気になるTwitterが金を生むのかどうか

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Twitterはじめ、多くのSNS系サービスが一体どこで儲けるのか、そもそもビジネスとして成立するのかどうかという議論がありますが、そんな中、Twitterの共同創立者のビズ・ストーンさんの短いインタビューを発見。

 

とりあえず個人からお金を取るのは今更不可能だし、ユーザーの属性がまったく持って定まらない現状のTwitterのサービスでは広告スペースを売るというのも大変だろうな論がずっとあったわけですが、とりあえず2009年は広告掲載しないとのコメント。

そうなんだ

 

収入の源泉は法人での利用という方向

とりあえず法人向けの有料機能を提供する準備を進めているとのこと。これが、現状のサービスに検索機能的なものをつけて何かしら分析に使えるようにするのか、あるいはライセンスもしくは専用サービスみたいなカタチでサービスを法人組織内で利用できるようにするのかなど、詳細がわかっていない現在では何を言っても憶測の域を出ません。

因みにロイターの元記事はこちら ==> Twitter's Stone says no ads in 2009 | Technology | Reuter

基本的には翻訳記事以上の事は載っていません。

どうなんだろ

 

属性がはっきりしないサービスが提供できるものと、属性がいい加減でも良いサービスだから利用できる部分

とにかくこの手のサービスの場合、なんとなくスタートしたら途中で大化けしてしまったものがいくつかありますが、Twitterもその手合いだといえます。大抵の場合ビジネスモデルを考える前にカタチが暴走してしまった挙句、よくわからないまま続くってのは、たとえばYouTubeなんかにも見られる現象です。

とはいえ、そこに投資する人がいるから事業が存続できるわけで、YouTubeの場合にはGoogleが、Twitterの場合にはVCが付いてるおかげで続いている。投資する側からすると、何かしらアガリがあると信じるに足りる何かがあるからお金が出てくるわけですが、それって一体何なんだろうと正直思ってしまいます。

ただ、実際にはそんなの関係なしで便利に使っているわけですが、冷静に画面を見ると右上に一応広告スペースがあったりするわけで、これは一体何よ?と思ったりはします。それに対してTumblrは広告スペースすらない。もちろん自分でCSSの設定をいじって何かしら突っ込むことは出来ますが、テンプレートで提供される画面にはそんなスペースは無い。

一体どこで儲かるんだ?

と考えてしまうワタシなぞ、少なくともそういうビジネスを起こす側、あるいは投資する側に立つことは出来ないんですね。これこそ向き不向き。出来る事と言えば「こいつら何考えとんねん?」というネタで飲み屋で盛り上がることくらいでしょうか。

 

で、ここでなんとなく氷解する、衆議院選挙のときのバナーは無料だったという話

8月に総選挙にあわせてTwitterに新聞社がバナー広告を出す日が来たというエントリーを書いたとき、コメントで「あのスペースは無料だった」という情報をいただきました。要はスペースを売って儲けるという発想を今のところもって居ないから、そこに値付けもしていない・・・ なら、とりあえず話題的にそれなりにコンバージョンを取れそうな、あるいは取りたそうなクライアントにスペースを提供しちゃえ、ということで衆議院選挙のときに媒体各社のバナースペースとして差し出した、ということなのかな?と思ったりもします。

でも、本当はどうなのか、さっぱりわかりませんが。

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