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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

総選挙にあわせてTwitterに新聞社がバナー広告を出す日が来た

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ネット上での選挙活動云々という話が各所で盛り上がっていつつ、当の立候補者や政党は公職選挙法などの縛りでネットを使えない、いわばフローズンゾーンに入ったわけです。いわゆるTwitter議員の皆さんも17日を最後に沈黙せざるを得ない状況ですが、そんな中、気が付いたらTwitterの画面に出るバナースペースに新聞社のバナーが出現。微妙にビミョーな感じです。

 

とりあえずブラウザーでリロードしてみると・・・

バナーの切り替えなんて無いので、単純にリロードしてみると、日経新聞、読売新聞、そして毎日新聞のバナーが出てきます。枠の数がわからないので他の新聞社が忘れていたのか間に合わなかったのかが良くわかりませんが、少なくともこのエントリーを書いている8月19日の時点で、ワタシのPCで確認できたのはこの三社。

 

ネタは全て総選挙特集ページへの誘導

確かにTwitter上でもネット上での選挙活動の話について盛り上がっていた部分もありましたし、一部では既に速報性やら何やらを考えて事実上TwitterをRSSリーダー、あるいは何らかの速報掲示板的に使っている人(ワタシの事?)も結構居たりするわけで、接触時間やリロードの回数を考えると昨今のバナーの掲出方法の中でも以外に存在が認知される可能性が実は高いのかもしれません。

あ、もちろんPCのブラウザーでTwitterを使っていない人の目に触れることはありませんから、Twitterユーザーの全体のうちの何割が接触するのかについてはまったく見当が付きませんけど。

 

でも、少なくとも何らかの広告効果があるという認識は広告主という立場では存在してるわけですよね

それぞれの新聞社ではもちろんそれぞれのWebサイトを持っているわけですし、あらたにすみたいな共同サイトみたいなのもあるわけです。でも、そこにいかに来てもらえるかというのは、それこそ物販サイトと同じ様な部分があるわけですね。Tumblrみたいに勝手にQuoteされてしまうと、そのやり方次第では元記事を読まなくても概要がわかってしまうくらいの威力がありますが、少なくともTwitterの場合には140文字制限の世界ですから、結局RSSの短めヘッダーくらいの情報量しかない。また、TwitterでFollowしてもらうという動きもWeb系メディアだけでなく日本の新聞社でも出てきつつありますが、この場合でも見出し一発でサイトまで来てもらえるか、あるいは見出しだけで納得されてしまい、結局サイトのPVに繋がらないとか・・・

いずれにせよ、Twitterという場が日本の中でひとつのビジネスの場として認識されてきているという動きなんだな、と思ったりします。

 

それでもTwitterをビジネスに使うというのには懐疑的なワタシなのですが

この新聞各社のバナーはあくまで情報に接することが出来る、本来のサイトへの誘導。何らかの情報がそこにあるのが判っているので、その意味では判りやすい。でも、これはあくまでもバナーとしての動き。

それに対して、Twitterでのつぶやきをマーケティング活動に使うといった動きがやっぱりあるわけですが、個人認証を事実上出来ないTwitterの仕組みで一体何をするんだろう?という疑問が解けません。

逆に、たとえば「こんな売り込み電話がかかってきてさ」系の話もあっという間に広まるわけで・・・ 具体的にどこのどういう売り込みか、とかが流れているのをワタシのTLでは見たことがないのですが、なんとなくニュアンス的にとりあえず「不動産系だな」とか「取材に見せかけた物販系が活動してるな」みたいなところが判ったりします。それも、当の本人が電話を切った直後につぶやくものだから・・・ しかもそれに誰かが反応して「昨日それ系がきましたよ~」みたいなつぶやきが流れてきたりして・・・

誰にとって怖い存在となるのか、微妙にビミョ~です。

 

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