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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

そういえば靴のオールソール取替えを滅多にしなくなった

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一応仕事上はスーツのワタシ、靴は基本的に革靴です。ただ、長い目で見ると大きな変化があったことにふと気が付きました。いや、オールソール取替えをすることが滅多になくなったんです。逆に言うと、以前はやってた訳ですが・・・

 

基本は黒のウィングチップ

これは社会人になってから殆ど変わっていません。スーツの形も、いわゆるⅠ型と呼ばれる、三つボタン段返りというやつ。ズボンは基本はノータック。稀に二つボタンの上着に2タックくらいのズボンってのがありますが、基本はかれこれ20年以上も変わって無いです。因みにシャツは色はともかくボタンダウン。これも変わってない。

ということで、そこに合う靴となると・・・ まぁ、いわゆるトラッド系と呼ばれていた流れなので、別にストレートチップでもプレーントゥでもタッセルでもローファーでも何でも良いのですが、何故かこれまた基本はウィングチップ。

ここまでは変動がありません。が・・・

 

靴底がある時から皮では無くなった

今よりもはるかに貧乏だった若造の頃は、リーガルの皮底の一番安いやつをず~っと履いてました。安いとは言えそれなりの値段はしたのですが、一応キチンと手入れもしていたのでアッパー(靴の上の部分ですね)は非常に長持ちしてました。大体いつも3足から4足をローテーションしていたのですが、何しろ長持ち。

でもそれ以前に買い換えると高いので、週末のうちの月に一回は朝から靴磨き大会をやってました。結婚してからはカミさんの靴も一緒に磨いていたのですが、やっぱり底は減ってくる。そりゃ消耗品だから仕方が無い。ということでどうするか?

オールソール取替えしちゃうんです。

 

最長は4回オールソール取替えして、10年以上持った靴もありました

靴のタイプにもよりますが、グッドイヤーウェルテッドのウィングチップというのは非常に丈夫に出来ていて、しかも底を全部取り替えられる。糸(というか殆ど紐)と接着剤でガッチリ組んだ底を取り替えれば、なんだかそのたびに無限に履いていられそうな程の力強さがありました。

ただ、さすがに10年も経つとアッパーも本気でクタビれてしまい、5回目のオールソール取替えは出来ませんでしたが、実に長持ちしました。これはちょっと極端ですが、それなりに安物でも平均すると8年くらいは持たせていた気がします。

でも、何時から変わったんだろう?

 

因みにソールを取り替えるって作業は結構な値段になるわけで・・・

ある時、「ソール取り替える値段で買えるならこっちにしようかな?」と思い立ってHash Puppyのラバーソールのウィングチップ(ここは譲れない)を買ったのが多分7~8年前。実は定価品ではなくアウトレットだったのですが、皮底が限界を迎える2年くらい持てばいいのかな?と思ったのがきっかけだったような気はします。

もちろん履き心地、歩き心地は良い悪いはともかく違うのは違うんですが、諸般の事情によりそれでも良いことにしようと決めて・・・ 有る意味魂を売っちゃったのかもしれませんが、なんとなく宗旨替えをしてしまいました。

そこからです。オールソール取替えをしなくなっちゃったのは。

 

ま、だからどうって言う話ではないのですけれど

ちょっとだけ靴に対する愛情(笑)が変化したのは間違いないですね。10年持たせてやるぞと意気込んで手入れしていたのは昔の話で、今はなんだか適当になっちゃいました。

普段ずっと接するものですが、単純に値段のバランスだけで決めるってのはどうなんだろうと思ったりもしますが、とりあえず背に腹は替えられない部分もあったりして・・・モゴモゴ。修理して使い続けるのをエコだねとか言われるのは心外なんですが、とりあえずモノを大事にするという部分ではなんだか色んなことを靴に教えてもらった気はします。

いや、別に何十万もする靴の話ではなくて、高々2万数千円。それを8年履けば、オールソールのコストを入れても通算5万位だから、一年当たり6千円くらい。別に高い買い物ではないんですけどね・・・

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