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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

通信屋が放送機材用語漬けで周りと話が出来なくなってきている件

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色んな理由で、何故か放送機材をヒタスラ追いかける日々。ストラテジー的な話をするかと思えば、自分で機材を振り回してデモをやったりプレゼンをやったりするのも仕事な私が今陥っているのが業界用語系の罠。まぁ業界用語というのはどこにでもあるものですが、今現在これらの放送機材(といってもたいしたこと無いのですが)を自分で使う羽目に陥っているので、自然とそういった用語が頭を駆け巡ります。ヒタスラ構成図を書いてたり機材一覧を作っていたりします。ただ始末が悪いのが、社内にそれらの機材の説明をしようにも、インターフェイスの規格やら何やらの話を普通の人にわかるように翻訳しきれない自分のスキルの無さ。まぁ余りに世界が違うので、自分のアホさ加減だけの問題ではないのですが・・・

 

一番の問題は業務用機器ならではの、一般には知られていない規格

例えば映像。いわゆる黄色いプラグの付いた映像端子だけで済む世界ではなく、コンポジットやらコンポーネントやらSDIやら何やら、まぁ色んな接続方法の呼び方と規格がある訳です。SDとかHDという違いの部分もあります。LANみたいに全部RJ-45で済むとか、USB一発とかそんな世界じゃありません。私自身は幸か不幸か30年くらい前の高校時代に放送部に居た頃からなんとなく変遷を追いかけているので特に何の違和感も無いのですが、普通の人はそんな世界を知らないですから、「なぜ黄色いプラグのケーブルじゃだめなの?」とか、「なんでそんなにケーブルが太いの?」とか、「その捻って取り付けるコネクターってなに?」とか言われても困ってしまうわけです。

ただ、困っていても仕事にならないんで、そこは解ってもらえる範囲で適当に説明しつつ、とりあえずやらなくちゃいけない目の前の仕事をするわけですが・・・

 

業界用語の基礎知識と、業界の違いの基礎知識

業界用語の話は以前にも何度かエントリーに書いた記憶があるのですが、今もまた、再び、そんなスパイラルに入っています。もちろん機材の価格が民生用とは桁違いなので稟議を書こうにもどうしようもない。

「高いのはわかるけどさ」
「いや、でも、これが無いと駄目な部分を必要だと言ったでしょ?」
「じゃ、どっかで借りれない?」
「そりゃ出来ますけど、つか、毎回借りてきてるじゃないですか」
「だよね。じゃ、今回も・・・」
「そろそろワタシ、殺されちゃいますよ。借りてばっかりで」

全然人の苦労を解ってくれません。ま、それを四の五の言っても仕方ないんですけど。

 

よってもって、複数の業界用語と理解の仕方のキャズムに墜ち込む

どうせ相容れることが無い、というか相互のきちんとした理解が生まれることは無いので、何故か両方の話がわかる私がアンコになるしかないのですが、どうにもこうにもストレスが溜まる。しかも悪いことにイベント業界の用語やら演出用語なども混じってきて、もう収拾が付きません。とりあえず面倒くさいから「プロの世界というのはこういうものです」と突っぱねちゃったりもします。

といいつつ、そんな状況が決して嫌いじゃないのは、特殊部隊を自認する自分の気持ちの根っこの問題かもしれません。そんなワタシ、実は本質的にはMなのかな?(笑

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