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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

自腹の買い物の自分自身の評価が他人にとってのベンチマーク

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物欲なんて話ではなく、何かしらモノを買って消費するのが消費者な訳ですが、何かしら事情があって買わなくてはいけないモノ以外は何かしら買うための判断をするわけです。それこそスーパーで大根を選ぶ時もそうですし、新しいiPodや、それこそ車を買う時だってそうです。かつてのマイケルジャクソンみたいにラスベガスにある馴染みの骨董屋に入って、店を回るなかで一瞥をクレただけで順番に「あれ」「これ」と指を差すだけでモノを買えるほどの人はそれほど居ないと思います。もちろん不肖岩永も普通に考えます。でもって最終的に何かを買うわけですが、それが本当に欲しかったの?

 

純粋に欲しいものは欲しくなるわけですが

これは私のカタログ趣味の根幹だとは思います。別に誰が持っているかとか、そんなのは余り関係ない世界です。新しいカメラが欲しいとか、どうしても食べたくなったランチの坦々麺だとか、誰が何をしようが余り関係ない世界で決まる部分があります。少なくとも私の場合にはそうですね。

あ、カメラとかの趣味の世界になると、何処の誰が持ってるから良いなとか、あるいはあいつが持ってるからモノ自体はよいのだけれど自分が持つのはいやだとか、そんな評価はあるとは思います。ま、それはそれとして・・・

 

でも買ったものが本当に欲しかったのか、後で冷静になって考えることも当然あるわけで

たとえば2年くらいずっと欲しいと思い続けていて、それがようやく手に入ったところで何に使いたかったのか、ひょっとしたら単純に持ちたかっただけなのかとか考えてしまう買い物が・・・無くはないです。欲しくなったきっかけはそれぞれですが、とにかく何かの理由で欲しくなった。そんなのは、大抵手に入れた時点で何だか満足してしまうことも、無きにしも非ず、です。正直、経験が何度か(も?)あります。毎回反省するんですけど・・・

 

ところで、モノに厳しいあの人は、自分では何を使っているんだろう?

これは興味があります。趣味のモノでも、あるいは仕事で使うような「道具」に近いものでも。昔あったのが、作家のあの先生が使っているのと同じ万年筆みたいな話がそれに近いかもしれません。売ってるまま使っているのか、あるいは何かしら特注みたく手が入ったもので見た目だけが同じなのかなど、実際には様々ですが、キモチとしてはよく判ります。

ただ、ココで重要なのが、何かしら評価をする人が自分で自腹で手に入れるものってなん何だろうという興味。例えばPCの新製品について比較的辛口の評価をする傾向にあるライターさんや記者の人が自分で購入するPCとかってどうなんだろう?というのは判りやすい例かもしれません。

あるいはもっと細かいところに入ると、「常々凄いなと思っているあの人はどうやら何年も連れ添った好きなキーボードがあるらしい」、なんて話を小耳に挟むと、一体何を使ってるんだろうかと微妙に興味が沸きます。あ、これは私自身がキーボードに微妙に興味がある人だからそんな話題に反応してしまうのですが、ま、ひとつのたとえしての話です。

で、実際その人が(例えば)やはりキーボードには相当うるさいのだけれど、自前ではこんなのをずっと使い続けているってるのか、などの話が自分の選択の一種のベンチマークになったりもします。

 

別に人の評価をする気はまったく無いのですが

その辺りの、いわゆる自分の使っているものの情報が、その人の「お人柄」を示すようで、結構好きです。キーワードは「自前」あるいは「自腹」。でも大抵の場合、「コレは良いから是非つかってみろよ」なんて言わないんですね。もちろんなかには人にヤタラと自分が使ったものがとても良いからお前も使ってみろよと薦める人がいますが、いわゆる口コミマーケティングの類に見えてしまってダメですね。

素直に、「そもそも自分は何を使ってるの?」という話が一番面白い。そんな気がします。

 

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