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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

指が綴りを覚えている

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手で文章を書こうとしたら漢字が出てこなくて変換キーを指が捜す・・・というのは昔からある話ですが、気が付いたら英語などの固有名詞の表記にその傾向があることに気が付きました。なんだか末期的ですが、事実なので仕方が無い。微妙に落込みます。

 

メーカーや規格の正しい名称

仕事柄、海外のメーカーや規格の話を入れこんだ資料を作ることが結構あります。そんな時、たとえば手書きでドラフトする時には略称をガンガン使うんですが、資料にする時にはちゃんと書かなくてはいけない。

「あ、綴りはなんだったっけ?」

カタカナで書けばよい時にはそれでも良いのですが、まじめに英語などの綴りで書かなくてはいけない時。気が付くと、指がキーボードを探します。あるいは手元でバーチャルにキーを叩いて居たりします。

「そうそう"L"じゃなくて"R"だよな」

もう感覚的なものなのですが、何も考えずに指で打ち込んだほうが間違いが少ない。

 

元々はパスワードを指が覚えていたこと

なんだか山のようにあるパスワード。もうそこらじゅうのWebサイトにアクセスするためにパスワードがあります。もちろん社内の情報システムでもどうしても何種類かあります。そんな中、自分でパスワードを設定できる時には、大体いくつかのパターンに集約されます。中には一度決めたパスワードを変更しなくても済むサイト(情報提供系がおおいですね)の場合にはいくつかのパターンでパスワードを設定しています。

そう。これらのパスワードを指が覚えているんです。

改めてそれらを文字にしたり、たとえば口に出して言おうとしても、すっとは出てきません。指で考える。それを頭で文字にしてから口なり手なりで出てくる。どうやらワタシの場合、そういったパスワードは本当に体で覚えているようです。

 

でも更に昔はよくかける電話番号を指が覚えていました

最近はケータイの電話帳頼みなので全然覚えなくなりましたが、以前は普通に電話を掛けるときにボタンを押すなりダイヤルを回す(死語ですね(笑))なりしてましたから、何度も掛けるような電話番号は自然と頭が覚え・・・る前に指が覚えていました。掛ける先のイメージと指の動きが同期しているわけです。

因みに最初の会社に入社したころ、当時のその会社のそのオフィスの内線電話はダイヤルの黒電話でした(笑 新入社員ですから誰よりも早く電話を取れとは言われていたのですが、二つ並んでいたりするとどっちが鳴っているのか判らない。とりあえず両方に手をかけて、ベルが鳴っているほうをおもむろに取るわけです。

そんな頃、それほど掛ける先も多くなかったのですが、内線なり外線なりに割りとよく掛ける番号というのがありました。気が付くと・・・なんとなく指が覚えています。最初はダイヤルでしたが、なんだかリズムで覚えていたような気がします。それがそのうちボタンの内線電話に変わり、そうなると完全にボタンの位置で覚え始めます。いつしか頻繁に掛ける番号はメモも見ません。頭が覚えているもんだと信じていました。でも、やはり、ある時、壁にぶち当たりました。

先輩 「xxxさんのところって何番だっけ?」
ワタシ 「えっと・・・」 絶句。そして指が動いて 「xxxx番です!」

あの頃から、覚えているのは頭ではなく、指だったようです。
アホですね。

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