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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

ホームページという言い回しがなんとなく恥ずかしい

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歴史的経緯のなかで微妙なニュアンスを持ってしまった言葉というのが多々ありますが、私の場合たとえば「ホームページ」という言い回しがなんだか恥ずかしいんです。はっきりした理由があるわけではないのですが。

 

厳密に言うと「ホームページ」はサイトのトップのページ・・・でよいのかな?

岩永の個人的解釈は「インターネット上で一定のドメイン上に存在し、ブラウザーを通じて表示されるWebページの集合体全体をWebサイトと呼ぶ」と思い込んでいます。Wikipedia等を見るともっとアカデミックに書いてありますが、まぁ大きくは外れていないと思います。

Webサイト = 全体

でもって「ホームページとはWebサイトの中で最初に表示されるページ」と理解しています。言い換えると、ブラウザーのHomeボタンを押すと表示されるページそのもの。

ホームページ = 最初に表示されるページそのもの

 

何に違和感を感じるか

言葉の意味は変化するものですし、そもそも私の理解が全て正しいわけではないのですが、「ホームページ」を私的に考える「Webサイト」と同義と捉えることに違和感があります。1991年ころの、商用開放される前からインターネットのデモをやっていた人として、どうしてもなんだか落ち着きません。

 

何が恥ずかしいのか

さらにココからは更に深く個人的な印象の話になりますが、いわゆる「個人のホームページ」がgeocityなどでどんどん立ち上がってきた頃は、それらのサイトをホームページと称することが殆どだった気がします。「私、ホームページを立ち上げました」みたいな言い回しですね。実はその頃から既に違和感を感じていました。サイト全体を見て欲しい。ならば表玄関からちゃんと入ってきて欲しい。そういう意識があると、自然とサイトのことをホームページと呼ぶんだろうなと当時からおぼろげながら思っていました。

ここに恥ずかしさの原点があります。

Webサイトのトップのページをホームページと呼ぶ場合 = 特に違和感なし
Webサイト自体をホームページと呼ぶ場合 = なんだか個人の趣味のサイトっぽい

先入観と言われてしまうと実も蓋もありませんが、どうしても払拭できません。この辺の事情については日本と米国以外の国のことってよく判りませんが、最初の頃、区別が付いていなかった私も、当時の勤務先で世界中で乱立していたWebサイトを全世界で統合するという話の中でアメリカの本社から来たコメントが、多分私がこう理解する大きなきっかけになったんだと思います。曰く、

「会社(グループ全体)としてのホームページは(本社のある)米国のサイトのトップページだけである」

正確には覚えていませんが、そんな通達があって全世界のサイトのURLが統一され、ページの流れも全部変わったような記憶があります。では日本のサイトのトップがどういう言い方になったかについて当時の経緯はよく覚えていませんが、最初のうちはたしか「玄関ページ」とか「トップページ」とか何とか言っていたと思います。あ、まだポータルなんていう表現が無かった頃の日本語での表現です。
でも、各国それぞれでホームページという表現が使えないってどうよとか、いきなり最初に米国本社の英語サイトに飛ぶってどうよとか、米国本社と世界中でもめた記憶があります。因みに気になってチェックしてみたら現在は「トップページ」という表現になっているようです。

 

もちろん個人のサイトをホームページと呼び、企業のサイトをWebサイトと呼ぶなんてのはもっと変ですし、そういう風に理解しているわけでもないし、でも企業のWebサイトをホームページと呼ぶのはなんだか変だよなという意識は持っていたり・・・

なんだか上手く説明できませんが、とにかくサイト全体をホームページと称することがなんだか落ち着かない。微妙に恥ずかしいような気がするんです。
なんとなくなんですけど。
いや、それだけなんですけどね。

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