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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

高尾山が大変

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八王子の先、京王高尾山口駅。まさかその駅前が金曜日の夕方のハチ公前状態だとは思いもしなかったのは、よく晴れた三連休の中日の日曜日でした。

 

ボーイスカウト最年少のビーバー隊のハイキングだったのですが

お手伝いしているビーバー隊。主役の隊員は年長さんから小学校1年生です。秋の紅葉の季節に高尾山ハイキング。もちろんよい季節ですし、天候も良くてそれなりに混んでいるのは覚悟していました。少し前に関係者3人で下見に行ったときはまだ紅葉には早すぎて、それなりには混んでましたがまぁこんなもんでしょう状態。

でもね、あれは異常です。

 

既にひとつ前の高尾の駅で積み残し

JR中央線から京王線に乗り換える高尾の駅。終点の高尾山口までは一駅ですが、ここで既に積み残しが出る状態。毎朝の田園都市線や銀座線と変わりません。高尾山自身は厳しい山ではありませんから比較的軽装でも大丈夫ですが、どう見ても銀座に買い物に行くような格好の方もいます。そして高尾山口駅に着きました。電車の窓から見えるのは・・・人で埋まった駅前。

いや、これは異常です。

 

前の日にケーブルカーの連絡先に聞いてみると

電話口に出た女性曰く、「朝からずっと1時間待ちですね~」。もうなんだかどうしようも無い状態だそうでした。やばいなーと思いつつ、親を含めて30人位の団体を引き連れてゆくわけですから、明け方に集合してゆくわけにも行かず、成り行きで行くしかありません。

まったくもって、異常です。

 

いきなり登山口が渋滞。トイレは・・・ 聞くだけ野暮です。

もうどこもかしこも人だらけ。特に登山口の入り口は渋滞してしまい、はるか上まで人が立っています。上り始める前から行程表と睨めっこです。上る前から山頂での昼食は諦めて、下見のときにチェックした場所のどこにするかとか、長い列の前後のリーダー間でトランシーバーで状況を確認しつつ、相談しつつ・・・ 結局選択したルートの全体の5分の4くらい登ったところで昼食。いや、これは正解でした。おにぎりを食べた後はすぐに山頂を目指しましたが、そこは・・・ 高尾山口駅前はハチ公前でしたが、山頂は109前のスクランブル交差点状態です。天気が良くて遠くの富士山はよく見えましたが、足元の地面が殆ど見えません (笑

もう本当に、異常です。

 

最後は80分待ちの下りリフト

もうどうにでもなれ(笑)みたいな感じで進行したのですが、昼食を早く取ったおかげで全体の行程は20分押しで進めました。当初から下りの半分はリフトを使う予定でしたが、どうせエラいことになっているだろうと副長の一人に先回りしてもらってゲットしたのは80分後乗車の整理券。こちらは粛々と降りて行き、全体としてはリフト乗り場で40分程の待ちで降りることができました。しかしリフト乗り場も、そしてその少し上のケーブルカー乗り場も、とにかく足元の地面が見えない状態。まるで初詣の明治神宮みたいです。でも、ここは高尾山。

なんだか、異常なのが普通なように思えてきました。

 

リフト乗り場のおじさん曰く、「長年やってるが、こんなの初めてです」

京王電鉄の高尾山紅葉キャンペーンが効きすぎたとか、ミシュランの日本版旅行ガイドで星を三つもらっちゃったとか、天気がよいやら、連休の中日やら、景気が悪い中で電車でちょいと遠出するには丁度良いとか、もう混むための条件が全部そろってしまったのですが、こちらは何ヶ月も前からスケジュールを決めていたので、もうどうしようもない。どうしようも無いなかでも何とかするのがイベント屋ですが、いや、さすがにこれはどうしようも無い。自前の小さなトランシーバーを持って行って随分と役に立ったのが幸いでしたが。

 

そういえば高尾山口駅の駐車場脇のトイレは男女別だったのですが、男性のトイレは男性の列と女性の列が夫々できていました。どうしていたか?いや、結局アサガオの列と個室の列で・・(苦笑
また、登り道の山頂付近で前を歩いていた大学生風の男子二人は「食べるもの何も無いけど上で買えるよね?」と話をしていましたが、山頂の人だかりと売店の行列の長さに絶句しつつ視界から消えてゆきました。

下りのリフトでは、ヒールの高いブーツのお姉さんとシャツに軽いジャケットだけを羽織ったお兄さんといった風情の多くのカップルとすれ違いました。他人事ですが少しだけ心配になりました。
あるいはリフト待ちのときに、近くのスーパーに買い物に来たような格好の初老の夫婦が「ここから山頂までどれくらいですか?」と聞いてきたので「今降りてきたところですが、今からだと微妙にショートカットしても最短ルートで1時間くらい。でもお二人には大変そうですから普通のルートだと・・・ 下る人が多くて大変ですが、たぶん混んでても2時間はかからないと思いますが」と返事をして、お二人は3時ごろを指している時計を見て絶望し、リフト乗り場に折り返していったりと・・・ 色々でした。

まぁフル装備の必要は無いんですけどね。
比較的気軽に登れる山なんですけどね。
でもね。
今年の高尾山、やっぱり異常です。

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