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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

インターネットの15年を振り返ってみる

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ゴールデンウィークにネタの棚卸しその2。今年のゴールデンウィークは遠出せず、近くの公園に子供と散歩に行くくらい。じゃ、それ以外は何をしているのか?とりあえず積み上がった古いカタログや本の整理をやっています。


どうしても捨てられないカタログの山の前で暫し悦に入る(笑

所詮カタログなんでどうでも良いのですが、もともとカタログ少年だった頃から集めては捨てててを繰り返しつつ、どうしても捨てられない山がいまだに残っています。
とりあえずカメラ系、特にハッセルブラッドやライカなど、あまり手に入らないカタログは大昔のものも大事にとってあります。

次にあるのが、JBLを中心としたプロフェッショナル・オーディオのカタログ。何気に家のオーディオはセット物ではなくバラバラの、しかも大半が業務用の機器(の中古)を無理やり使っていたりする変な人なので、このあたりもどうしても思い入れがあって捨てられません。

その次の山は自分の乗っているドイツのメーカーを中心とする車のカタログの山です。かなり取捨選択した結果ですが、今のところ自分の乗っているメーカーの全車種のほぼすべてのマイナーチェンジ毎のカタログがあったりします。その割りに今の車はすでに8年目に突入していて、いまだ買い換える甲斐性も金も無く資料だけ請求して全然買わないという、メーカーやディーラーからすると迷惑千万な奴というのは私のことですね。

さらに貴重(だと自分は思っているのですが)なのが、パタゴニアとノースフェイスの日本での過去10年分のカタログの山です。積み上げると20センチくらいになるでしょうか。少なくともパタゴニアならヤフオクあたりで売れるんじゃないかと密かに思っていたりしますが、どうなんでしょう?


でもやっぱり懐かしい本の山の前では遅々として進みません(笑

今回取り崩しにかかっているのが、1990年代前半から末にかけて山のように買い込んで読みふけったオライリー(Web2.0おじさんの出版社ですね)やPrentice Hallのインターネット関連やTCP/IP関連の解説本です。awkやGNU emacsあたりはともかく、sedやgrepなどですら解説本が出るような、本当にそれ以外の情報源はUNIX Magazineしかない頃で、それこそ八重洲ブックセンターあたりで必死になって漁っては読み耽っていましたね。情報的には当然太古の昔の話ですので現時点ではほとんど何の役にも立たないのですが、あの頃仕入れた情報のある部分は何かの肥しにはなってるんじゃないかと思っています。

でも、ふと手に取ったこの本はちょっと読みふけってしまいました。


ZEN AND THE ART OF THE INTERNET
A BEGINNER'S GUIDE

出版は1993年。まさにインターネット商用開放の年です。よく覚えていないのですが、これを低に入れたのはたぶん1993年。すでにUNIXはいろいろと触っていましたし、商用解放前のインターネットにも既に触れていました。もちろんUNIX Magazineは毎号隅から隅まで読み倒していましたけど、なんだかタイトルがかっこよくて買ってしまいました。たぶんその頃、既に日本でもインターネットの本がいくつも出版されていたとは思うのですが、とりあえず日本語の情報はUNIX Magazineだけを当てにして、あとはひたすら洋書に頼っていた気がします。

不肖イベント屋も、1989年から1993年頃の昔はSystem Network Archtecture (SNA) と呼ぶ独自の通信プロトコル全盛の時代の日本IBM社内では存在しないはずの、PCやメインフレーム、そしてUNIXなど全部をTCP/IPでつないだオープンなネットワークのデモと海外事情まで含めたプレゼンテーションができる、希少な「非国民」の一人だったんですよー。これでも。
流れ流れて現在は通信事業者に勤務しているのは不思議な縁ですが。

ま、それはさておき・・・


中身については・・・ 個人的には「なつかしー!」 涙が出そうです。

そもそもIPアドレスって何よとか、ドメインネームって何よから始まり、メールやftpはプロンプトからコマンド生打ちだし、UUCPとかBITNET(これが最初RSCS、その後NJEの・・・つまりIBMのSNAネットワークのサービスだったと知ってる人は殆どいないでしょうねー)とか、Usenetとか・・・ もう涙なしには読めないですね。胸になんだか熱いものがこみ上げてきます。

そういえば、調べてみるといくつかの版があるようです。手元にあるのは、ISBN-13: 978-0130107787のペーパーバック版なのですが、今は同じものは手に入らないようで、少し後に出版されたものは大丈夫なようです。



もう古典です。でも、たまーに開いてみるのも良いもんですね。なんだか昔の卒業アルバムを開くのと同じ心境です。

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