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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

「PCは持って行かれる。ケータイは忘れる。」のがスマートフォンのセキュリティの第一歩

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先週ビッグサイトで開催されたイベントでのスマートフォンのセキュリティー・ソリューションと題した私の講演の冒頭の話です。諸般の事情で私自身が喋ることになりました。公の場での講演主旨としては不真面目極まりないかもしれませんが、でも通信事業者に勤める私にとってはこれが基本。大真面目です。


網棚に置いたPCの入った鞄は忘れるものですけど・・・

ウィルスなどによる情報流出は別として、酔った勢いか残業に疲れ果てた結果か、例えば電車の網棚に置いた鞄を忘れてしまい結果的に中に入っていたPCが戻ってこずに情報流出の危険が・・・という話は良く聞きます。車での置き引きというのも結構聞きます。PCはそれ自体が利用価値があるんで、誰かに持っていかれる心配があります。そこで様々なセキュリティー対策が施されるわけですが・・・


ケータイはあらゆる場所に忘れるものですけど・・・

多くの人が一度くらいはどこかにケータイを忘れた経験があると思います。忘れたケータイが無傷で戻ってくれば幸せですが、大抵なかのメモリーカードが抜かれたり、下手すると破壊されて戻ってくるケースもあります。そもそも結局見つからず戻ってこないこともあります。そこで、情報セキュリティー対策です。


個人のケータイなら諦めるだけで済むけれど・・・

私自身、ありとあらゆる人との連絡先情報がケータイの電話帳に詰まっているので、無くしてしまうと大変なことになります。自宅とカミさんの電話番号くらいしか覚えていないので、下手すると会社にすら電話できなくなってしまいます。

まぁそれは個人の問題なんでどうでも良いのですが、それが仕事で使うスマートフォンだったりするとそれなりに業務に関連するデータとかが入っていたりして、えらいことになる可能性もあります。神経質になりすぎて「スマートフォンを社外に持ち出すな!」という極論が出るケースも実際にあるのですが、それは行き過ぎとしても、何か対策を講じないといけない。


スマートフォンはそもそも電話ですから・・・

PCと同列に考えられるケースが多いので、勢い端末自身の機能やセキュリティ対策ソフトの機能だけを考える方が多いのは事実です。でも電話の機能まで組み合わせて対策を考えないとエライことになります。データを消すと同時に端末としてもロックアップして、もちろん電話としての機能もロックアップする方法をちゃんと考えないと大変です。

問題は、そんなセキュリティ対策の全貌をきちんと理解してガイドできる、あるいは導入のサポートが出来る人が以外と少ないということ。求められる知識と経験が違うのは事実なのですが、たまたま通信とITの両方の業界を経験している自分としても、高い垣根を意識してしまいます。


ちなみに講演といっても主催者企画の中のミニステージですから・・・

実は主催者のWebサイトの講演一覧にタイトルが載っていただけで、別に名前が載っていたわけでもなく、ある意味通りすがりのお客様に向かって喋っていただけの、逆に言うとお気楽に喋れたのは事実です。1回20分を1日2回 x 3日間で計6回も喋りました。でも聞いていただけた何人かの方が途中で「うんうん」と頷いてくれたりすると嬉しいものです。

昔、IBM時代に大和(中央林間)のブリーフィングセンターでネットワーク管理とか商用サービス前のインターネットの話とかのデモ付き2時間のセッションを1日3回とか喋っていた太古の昔を思い出しながら喋っていました。あの頃はいくらでもネタが出てきたのですが、随分と喋りがなまってるなぁとも考えながらでしたけど。


やっぱり「現場」を忘れちゃいけないですね

イベント・マーケティング屋だからと仕込みに専念するんじゃなく、たまには自分でちゃんと汗をかかないと駄目だなーと改めて思いなおした、くたびれたけど貴重な一週間でした。

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