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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

「業界の人材供給銀行」という表現

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業界の中、石を投げればOBに当たるといわれる企業ってどこよ?という話が酒の肴になることがあります。前のエントリーでIBMを辞めた時の話に触れましたが、その後でITproの2007/09/07付けのこの記事に目が留まりました。


富士通経営執行役の相次ぐ退社の波紋 落ち目のIBMに代わり流出の宝庫に?
私自身は単に居所が無くなって辞めたヘッポコですが、確かにIT業界を中心に日本の多くの企業にIBMのOBの方がいらっしゃるのは事実で、各企業の経営層まで含めて多くの方が活躍されています。でもこの記事にあるような当時の椎名社長の強烈な日本化の流れがどうだったかについては、その場に居合わせましたから判る部分はあります。私自身はある程度海外と切った張ったのやり取りが発生する部門を幾つか経験しましたが、一般的な営業部門では英語がわからなくても日常困ることが無かった時代が結構あった記憶があります。

(でも最近の日本IBMの事情は良くわかっていません。すいません。)


Sell IBM to Japan, Sell Japan to US

うる覚えですが、この言葉は当時の椎名社長が頻繁に口にしていたと思います。確かに勢いがあったし、日本から海外に向けて発信できることは(多分)結構ありましたから、この言葉が強く心に響いた記憶があります。そういえば、当時マルチベンダー(死語ですね)のお客さまから「IBMの営業は国産メーカーの営業より余程日本的な動きをする」というコメントが結構あったような記憶もあります。盆暮れの付け届けや、宴会・接待での立ち居振る舞い。良い悪いは別にして、そうやって日本でのビジネスを転がしてきたのが当時の日本IBMだったような気がします。

(でもやっぱり最近の日本IBMの事情は良くわかっていません。すいません。)


で、この記事の内容ってどうよ?

すいません。実は富士通の方、および富士通出身の方は殆ど知りません。よってもって実際にどうなのかコメントする立場に無いかもしれませんが、少なくとも富士通ブランドで海外に色々な形で進出し、海外の企業と提携し、様々なビジネスを展開してきた流れ自体はある程度知っているつもりです。そして「そういった流れの中に居た方が富士通から流出し始めている」ということが記事になること自体、状況が変化しているのだなという印象を持ちます。ただ気がついたのが、少なくともこの記事で触れているお二人が富士通ブランドを持った企業に勤めながら日本でのビジネスの経験が非常に少なそうだということです。グローバルな視点を持って日本もしくは日系の企業で仕事をしようとしたとき、その視点が結局どこかで邪魔になってしまったのだろうかとも思ってしまいます。

(すいません。そもそも富士通さんの事情はわかっていません。)


グローバルな視点が生きる仕事、不要な仕事

「ビジネスの場においてグローバルなモノの見方を持ちつつ日常はドメスティックな活動をすることが重要」みたいなことを言っている人が居たような気がします。もちろんグローバルな視点を持たないとどこかの業界のように井の中の蛙となってしまう危険性が非常に高い訳ですが、その視点がj結果的に邪魔になってしまい居場所が無くなる=流出を許すような結果を生む危険性があるということも言えるんじゃないかと思います。

最終的には組織が個人に対して「何を求めるのか」、あるいは「どこまで許容できるのか」によるんだとは思うのですが、これが個人と組織のお互いにとって不幸なことなのか、一方には幸せなことなのか、あるいはお互いに幸せなことなのかという結論は時間が有る程度経過しないと解らないことです。


ところで自分はどうなのよ?

仕事の全部ではないにしろ、ある部分については「グローバルな状況を見つつドメスティックに活動する」ことを求められているようなので、何とか応えようと努力はしてる・・・つもりになっているだけでは駄目なのは百も承知なんですけど、どうも腰砕け気味。夏休みボケを理由にできないくらい涼しくなってきました。他の言い訳を考えないと怒られそうです。

(そんな理由を考えていること自体、怒られる原因ですが)

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