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ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

ハンディがある言葉の方が頭の整理がつく

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おはようございます。

だいぶ冷え込むようになってきています。さすが11月。

===ほぼ毎朝エッセー===

昨日のIさんの日報のGood Newsにありました:

今日の英会話で販社営業や日頃の業務内容を説明しました。英語のトレーニングになったのはもちろんのこと、業務内容ややるべきことの整理ができた点も有意義な時間でした。

これを読んで思い当たることがありました。それは、「他言語で考えることのメリット」です。

例えばこのケースで、Iさんが同じことを日本語で説明したとしましょう。すると、「ああでもない、こうでもない、でも、ああだ、こうだ...」。とりとめのない単語が沢山出てきてしまって整理がつかなかったかもしれません。人は話しやすい言葉だと、空間を埋めるように言葉を発してしまうようです。

話したいことというのは、実は最初から言葉では出てきていないです。まずは自分の中の思いやイメージが頭に浮かびます。瞬間瞬間に、それらに合った単語を選びながら言葉に変換しています。言葉が母国語だと、思いやイメージの言葉への変換があまりにも簡単なので、ブレーキがかからずに言葉が過多になってしまうのでしょう。

私もよく反省するのですが、人と話しているときに、日本語だと、自分の言葉があまりに端折られすぎていて、話が分かり辛いと思います。日本語だから日本人が相手だと、説明が少なくてもわかるはずだと、思い違いをして、言葉がどんどん先に出てしまうのかもしれません。

一方、母国語でない言葉で説明を試みたとします。

すると、言葉に変換する前に自分が使える単語で説明しようとします。その不自由なプロセスが意外にも内容の整理を手伝っているようなのです。少しブレーキがかかった言葉が、人に伝わり易く、自分の頭でも整理がつくスピードに減速してくれるようなのです。

そういう意味では、母国語でない言葉で仕事上のコミュニケーションを取るという試みは悪くないものなのかもしれませんね。

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