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ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

仕事を時間で量り売りすることとの決別がまだできていない

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おはようございます。

晴れ空、早朝換気中。気持ちのいい空気の朝です。

===ほぼ毎朝エッセー===

「時間で仕事を計測するのには反対です」

私は常日頃、回りの人たちにそう言っています。自分の経験でもそうですが、仕事のことは絶えず考えているものです。いいアイディアを私的な時間で思いつくことはザラにあります。

昔の「24時間戦えますか」のコマーシャルでは無いですが、実際のところ、仕事というのは24時間頭から離れないものです。それなので、会社に束縛された時間を基に給料を決めることには疑問があります。ところが実際のところは、労働時間や、遅刻、残業、時給などの概念でいっぱいです。まだまだ、社会が会社に束縛される時間でお金を払わせていますね。

さて、日本が週休2日の社会になって40年ほど経つのでしょうか。さらに、日本の祝日は世界でも群を抜いて多くなっていると言います。今週も来週も3連休の週末です。

e-Janでは、年次休暇に加え別途付与の夏休み、冬休み、特別休暇があります。会社を運営していると、常時1割くらいの人が休んでいるように感じます。そこにテレワークの世界が入ってきて、会社に来ない人がさらに増えています。

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ここで問われてくるのは何でしょう?

休んでいてもテレワークをしていても、その人の成果貢献が正確にわかることです。その成果貢献に対して給料が支払われるという仕組みの構築です。人は目の前に起きていることしか信じられないものです。優雅に仕事をしている人より、身を粉にして働いている人の方を重用してしまいます。

それに対して考え方を変える必要があります。

上手に休んで、長期的にいい成果を発揮できる人の方が、短期的に猛然と働いて、体や精神を悪くして離脱してしまう人よりも、重用されるのは、正当なことなのでしょう。

日々の生活からも絶えずヒントを得ながらいる人が、長時間会社に座っている人よりもいい成果を上げることがある、そのことを認めることも大切でしょう。

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休みが多い環境でさらにテレワークが浸透してくる世界における成果貢献。では、成果貢献とはどういう形で見えるようになるのでしょうか?

これには、自分の成果貢献を表現できる能力が問われてきます。単に「頑張っています」とか「一生懸命にやっています」と表現してもダメです。そう。成果貢献は定量化して自分から見せるものだと考えます。

業務報告会や日報など、自分のやっていることを分かりやすく伝える場はあります。漫然とこなすのではなく、如何に成果貢献を伝えることができるのか、また、人から受けた貢献を感謝することができるのか、そういったことが、給与の対価になっていくと考えます。

テレワークによって、いよいよ時間の束縛から解放されます。一方、それは成果貢献を周りに上手に伝える能力がより大切になるということです。欧米と違って、日本でテレワークが普及しづらいひとつの点には、この自分の成果貢献を伝えることに対する軽視あるいは蔑視にあるのかも知れません。

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