少年老い易く学成り難しも悪くない
おはようございます。
昼間の時間の方が長いはずなのですが、まだ家を出る5時20分は真っ暗です。
===ほぼ毎朝エッセー===
「この年だったらもっと悟っているかと思った」
色々な人から聞きます。そして同感します。その繰り返しで年を重ねているようです。自分もそうなのですが、それなりの年齢なのに若つもりでいたりしますよね。身体は年をとっていても心が少年。そのギャップが年々激しくなっていくわけです。そしてギャップが大きい人は、「あれ?この人」と、周りを戸惑わせたりします。きっと誰でも、内心はいつまでも未完成な気持ちなのでしょうね。
この現象って会社にもあるのではないかと思いました。
それなりの規模や責任を負う会社になっているのに、ベンチャー気分でいる状態。ベンチャー気分というのは、「世界を変えてやる」と、いうようなものでしょうか。そしてそのギャップが大きいと、それこそ、社会は戸惑いを覚えるかもしれません。成長へのあくなき欲求を持っているということがベンチャー気分なのかも知れません。
一方、「ベンチャー気分」の反対語に「大企業病」があるかもしれません。人だったら、「若いつもり」に対して「悟り病」とでも言うのでしょうか。人と会社に共通しているのは、「それはそういうもんだ」という一言で、人を納得させようとする病気であることなのでしょう。気持ちの持ち方で、すぐにそちらに落ちてしまうあたりも、怖い病気なのでしょう。
そう思うと、今自分が内心持っている「この規模だったら、もっと色々と分かっているかと思った」という自分たちの会社の状態。これも悪くはないのかも知れません。
「少年老い易く学成り難し」も悪くないのでしょう。いつまでも成長を続けているのですから。