ディスカッションをする経営会議
おはようございます。
東京に向かう新幹線の中での朝メ作業。
===ほぼ毎朝エッセー===
ここのところ、経営会議の位置づけについて少し議論がありました。経営会議について議論の詳細を記録しておくのがいいのではないかとの提案があったのです。そこで、経営会議では何をしているのかを改めて考えてみました。きっと皆さんから見ると経営会議ではいろいろと決めごとをしていると思えるでしょう。でも、実のところは、問題や課題の共有をし、そこを元にブレストをしています。結論ありきの儀式をやっているのではなく、どうすればいいのか頭に汗をかくプロセスです。
私はブレストの過程で出てくるさまざまなアイディアが重要だと考えています。誰が言ったアイディアなのかということはあまり重要ではありません。それよりも、そのアイディアが新しい視点を提供しているのか、e-Janネットワークスとしてやっていくべきことなのか、それを実現するための体制はどういう形がいいのか、メンバーはどうなのか、等々。順不同に様々な事柄が出てきて、それを経営陣でああだこうだと知恵を絞っているのですね。
一般的な会社ではどのようにやっているのでしょう?この会社では根回しは殆ど不要です。ゆえに結論が決まっているような議論は少ないです。論理的かつ感情を考慮した建設的な議論をして物事を決めてます。また、飲んだ場で決めごとをすることも避けています。これで起業当初に様々な失敗をしたから明示的に避けています。
つまり、経営会議では、アイディアをぶつけ合って、皆で納得できるよりよい結論を探す、そういう作業をやっているのです。自由な発想、馬鹿な発想、めちゃくちゃな発想を臆面もなく表現して議論しています。馬鹿だと思われると発言を控えてはいけません。そう思うと発言できなくなってしまいます。このような自由な発想を続けていると、ゼロサム的な結論ではなく「第三の解」が出てくるものなのです。
ゼロサム的な結論とは、お互いに綱引きをしながらいて、その途中に解があるというもの。そして我田引水できた分だけが勝ちという考え方です。一方「第三の解」とは、平面で考えるのではなく、立体あるいは時間軸を入れた形で考え、綱引きの間ではないところに答えを見出すという考え方です。ビジネスではこれがとても大切だと信じています。
e-Janネットワークスで幸運だと思うのは、このような議論を通じた答えを探求する習慣があることではないでしょうか。三人寄れば文殊の知恵とは言いますが、いい議論ができれば、より良い解は必ず出てきます。自分の中にあるアイディアも表現することで固まります。こういった知恵、人間に備わった強み、そういったことを経営会議にも応用しています。
一方、議事録は必要でしょう。ブレストの結果、決まったことがあるのであれば、それは文章に表現しておくことが必要だからです。また、社内から経営会議で議論してほしいという課題も多くなってきました。それは担当者を含めた議論をするのが健全です。
結論的に経営会議は、ブレストの部、議事録作成の部、そして、社内から上がった議案を担当者たちと議論する部、この三部構成で行くのがいいということになりました。