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ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

給料日を25日に設定してつくづく後悔したこと

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===ほぼ毎朝エッセー===

私が起業する前は、大企業や公務員の世界しか知りませんでした。それなので、給料日は毎月25日というものだと思っていました。それなので、起業した自社でも25日を給料日としました。正直なところ、あまり考えていなかったです。

実際に売上を出すようになって入金について体験するとこういう感じです。「月末締めの翌月末払い」とかって聞いたことがありますよね?

「月末締めの翌月末払い」というのは、その月の請求書は、翌月の末に現金で支払いをするというものです。

「月末締めの翌々月末払い」とは、その月の請求書は、翌々月の末に現金で支払いをするというものです。

上記の二つは「支払いサイクル」と呼ばれています。それぞれの会社との契約です。

「月末締めの翌月末払い」では、請求書の発行タイミングもありますが、最短で30日、最長でも60日以内で支払いが完了します。平均を45日としましょう。

「月末締めの翌々月末払い」では、請求書の発行タイミングもありますが、最短で60日、最長でも90日以内で支払いが完了します。平均を75日としましょう。

これは何を意味するかというと、その期間は請求書を出して売上として計上したものの、実際に現金は入ってこないということです。

支払いサイクル平均45日の場合、365日で割ると12.3%が平均の未入金金額。
支払いサイクル平均75日の場合、365日で割ると20.5%が平均の未入金金額。

つまり、年間売上高の平均12.3%とか20.5%は、いつも現預金を余計に持っておかなければその分、現金がショートするということなのです。

この支払サイクルは買う側にすると逆になります。どこも現金は手元に持っていたいので、なるべく遅く支払う方が安定して経営できるのです。だから大きな企業ほど、優位性を盾に支払いサイクルを長くするようなプレッシャーをかけてきたりします。一方、中小企業では大企業との取引は、未払いのリスクが少ないという心理もあるので、長いサイクルを受けがちです。これは大きな落とし穴です。

さて、私は給与の支払いを25日としたことをとても後悔したことがあります。

2005年の10月頭のことです。それまでに売上は出ていたのですが、入金は月末です。そして10月25日には給与の支払いをしなければなりませんでした。

現預金残高が少ないので、グリヒョウ(資金繰り表)をエクセルで作成して、日々の入出金をチェックしました。25日に金額が不足することが見えます。支払いをするだけの預金残高無いのです。

月末に入金が見えているので、そのときだけ、給与の支払いを社員に頼んで、翌月の5日にしようとしたのでした。ところが、当時主要株主だった東レにその話を伝えたところ、「東レの関連している会社で給与の遅配は一切許さない」と。さらに、「お金をこれ以上東レから借りることも断じてならん」と強く言われました。どうすればいいのかと聞くと「女房を売れとまでは言わんが、自分でなんとかせい」と。

このときほど、たまに舞い込んでくる「500万円無担保」というハガキチラシが気になったことはありません。もちろんそれはサラ金の類なので手を出したらゲームオーバーなのは分かっています。それでも、どうしようもない気持ちはふつふつと湧いてきます。

「なんで何も考えずに給料日を25日にしたんだろう...」
「現金とは怖いもの」

つくづく思いました。でも後悔しても始まりません。動くしかないです。その後は、資金繰りに奔走し、救う神も現れ、なんとか支払いができたのでした。

それなので、未だに給与の支払いが正常にできることの嬉しさ有り難さを感じます。だから今でも出来る限り皆さんには私から給与明細を手渡ししているのですね。来週の25日はインド出張なので私からはお渡しできないのが残念ですが、何気ない、給与明細にも、そんな思いが隠れているのです。

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