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ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

なぜ組織として透明性アップを推進するのか

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おはようございます。

穏やかな空。今日は晴れる予感。18.5℃ 1006hPa @5.10am。

===ほぼ毎朝エッセー===

会社において、隠すべき情報というのは、意外と少ないのかもしれない。

数年前から、そう強く思い始めました。

e-Janでは、健全に会社を運営しています。特に隠すものはありません。それでも、旧来の価値観で、なんとなく隠したりしているものもありました。人事や処遇などがそれにあたるでしょうか。

問題点もありました。例えば経営会議で密室で物事が決まってくる。その結果、社員が無力感を覚えていたかもしれません。それであれば、自分たちも決定に参画しているという仕組みを作れば良いわけです。皆が決定に参画する仕組みには情報の透明性は不可欠です。さらに、透明性が高い方が、私の望む、理想組織的ないい文化が育ちやすいはずです。

そう考えたのなら、善は急げ。

まず第一弾として、経営会議での議論の多くをリーダー会議に出しました。当然のことですが、現場を知っているリーダーたちを含めた議論は効果的です。経営会議では、人事のこと、会社の方向性のことと、だいぶ範囲が狭まりました。

第二弾として、人事関連もリーダーたちと話し合うようにしました。ボードレビュー、各グループの業務内容や陣容を、経営陣と隔月で直接話すものです。これによって、各グループでの業務遂行上の問題点を議論できます。そして、必要であれば陣容の調整などもできるという場にしています。

第三段として、従来は私が鉛筆をなめて決めていた各人の例年の給与を、職級と計算式と査定の内容で、一元的に割り出すことができるようにしました。若干荒削りのままで出した方針だったため、良くも悪くも様々な反響がありましたが、透明化を進めるにあたっての大切なものとして進めました。

日々の日報のシェア、そしてそこでの多対多のコメントの発生。Teamsで議論が見えるようにしているのも、透明化の推進の一環ですね。情報を隠すことで、上級職の権威を保とうとするのは、旧来のやり方だと考えます。上級職は情報を公開しながらも、正しいと考えらえる判断を瞬間瞬間で積み重ねる。それが、今の真剣勝負だと思うのです。

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