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ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

ビニール袋の開けづらさに海外を感じる

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おはようございます。

台風一過。植物類にそれなりにダメージがあるようです。今日から10月。新入社員入社、インドとインドネシアからの技術者です。

===ほぼ毎朝エッセー===

「あ、海外に来たなぁ」このように思うとことってありますよね。

エキゾチックな景色を見たとき?
外国の人たちが行きかうところを見たとき?

実は、私にとって、ビニール袋が開けづらいときにそれを感じます。例えば先日もインドのホテルでのビニール袋に入った歯磨きセットです。ビニールを開けようと、指であちらこちらを引っ張っても破れないのです。結局、歯でかじってこじ開けるようなことに。この体験をすると「あ、海外に来たなぁ」と感じるのです。

最初にそれを感じたのは18年前でしょうか。韓国に出張で行ったときでした。カップ麺か何かを買ってちょっと食べようと思ったのですが、そのビニール袋が頑強で、結局、ナイフを取り出して開けることになりました。つくづく思いました。「どうして使う人のこのにまで気が回らないのだろう?」と。

ビジネスの用語では「後工程のことを考える」とでもいうのでしょうか。次の人が仕事をしやすいようにちょっと整えてから渡してあげる感覚です。トイレも似ていますよね。次の人が気持ち良く使えるようにキレイにする。ビニールに入れるのであれば、破りやすいビニールの素材にするとか、あるいは開くためのスリットを入れるとか、そういうことです。

過剰品質ということよりも、次の人の利便性を考えるだけのことです。例えば、営業から開発に依頼するときに、モチベーションが高まるような背景事情を丁寧に説明する。例えば、開発したものは、品質テストがやりやすいように、仕様について説明する。例えば、入社した人が、生活に困らないように情報を提供したり相談に乗る場を設ける。

次の工程の人がより良い仕事ができるように、自分が配慮して対策をとっておく。これって、一事が万事。とても大切なことだと思いませんか?

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