インドのドタキャン
おはようございます。
ムンバイのホテルからの朝メールです。3日目。現在朝の5時。今朝は朝9時半までにチェックアウトとリーダー会議へのが遠隔参加をするため時間が不足気味。
==ほぼ毎朝エッセー===
前回のムンバイ出張のときです。お客様先を目指し、渋滞を突き抜けて近所の橋に差し掛かったところです。Cに電話がかかってきます。彼の表情が少し暗くなります。何だろうと聞いていると、どうやら打ち合わせがキャンセルになったとのことです。打ち合わせの15分前に電話一本でキャンセル。こちらとしては渋滞の中を1時間近く耐えて向かっていたわけなのでびっくりです。
昨日もそうです。午後の打ち合わせに合わせホテルのラウンジで待機していたところですCに電話がかかってきます。彼の表情が少し暗くなります。何だろうと聞いていると、どうやら打ち合わせがキャンセルになったとのことです。でもまだ誠意があります。打ち合わせの1時間半前に断りの電話があったので、渋滞の中を向かうことは避けられました。
どちらも断りの理由は緊急の社内会議が入ったということです。来客よりも社内会議を優先するというメンタリティも驚きますし、相手が遠路訪ねてくるのにも申し訳ないという意識も希薄です。「ひどいよね。これはインドでは多発することなの?」、思わずインド人のCとRに詰め寄ります。
すると彼ら曰く、南インドではこういうことは殆どないとのことです。バンガロールやチェンナイでは、まず発生しないことだと。一方、北インド、例えばデリーでは多発するそうです。今回のムンバイは南インドと北インドの中間。北の人の方が自分の都合優先、相手の都合を考えない傾向が強いとのことでした。
インドといっても25か国語がある多様な民族の集団です。地方によってだいぶ変わります。大まかな傾向ですが、南の人たちの方が背が低めでアジア的な人懐っこさがあります。北の人たちの方が体格がよくて欧米的なアグレッシブさがあります。
「だから政治はデリーでやっているんだね!」などと、ジョークなのか真実なのか。こんなことで笑っていました。笑うしかありませんよね。デリーの政府機関では、アポすら取れず、Rは面会まで9時間、ひたすら待ったこともあるそうです。諦めて席を離れれば、別な人がその席を取るだけだそうです。
さて、ドタキャンの余った時間で、CACHATTOの開発の方向性などの情報をシェアすることができました。また、私は日本との辻褄合わせに毎朝4時半起き、若干疲れ気味だったのを、夕方に小一時間寝たことで取り戻しました。
昨夜の9時過ぎには、翌日のPoC (Proof of Concept: トライアル)作業のためにやってきたKが元気に現れ、ホテルでラウンジで4人で夜の10時半くらいまで打ち合わせでした。K、R、Cらと話していると、インドが盛り上がってきている実感がわきます。今度3月から参加する技術者は、もともと軍人を目指していた体格のいい人みたいです。
私は今日はお客様2か所を訪問。夜8時の夜行便で成田に帰ります。さて、荷造りだ!