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ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

久々にテレビを買ってみました (BRAVIA 4K AndroidTV)

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===ほぼ毎朝エッセー===

土曜日の夕方、電気屋さんで大好きなテレビ売り場で、有機ELのテレビを見ていました。なぜテレビ売り場が大好きなのかというと、テレビの進化を見ることが楽しいのです。4Kテレビが出てきたと思ったら、次は国産メーカーの有機EL画面化。従来はLGが異彩を放っていた中、国産メーカーもパネル供給を受けて一斉提供。そんなことで今、売り場は4Kの有機ELパネルにあふれています。

今回、気になったのは、ソニーの説明員が説明する、BRAVIA A1シリーズの4K有機EL55インチ。画面と音がとても綺麗なのですが、お値段は約41万円とちょっとお高いのです。それでも、購買意欲がむらむらと!

説明を聞いている中で、どうやらAndroidTVの進化がすごそうだとわかります。AndroidTVではGoogleのPlay Storeと連携して、多くの対応アプリがダウンロードできるようになっています。テレビに、キャスト用のドングルやら、スティックPCやら、いろいろとつないで実験するのも、私のつら~いお仕事の一つです。買うことの正当化はできてきました。

41万円のお値段ですが、新モデルで1ヶ月程前に出た時には50万円だったそうです。テレビの価格の下落の仕方も注目しているところです。メーカーが気の毒になるほど価格が急に下落します。この機種もつるべ落としのような値段の下がり方をしそうです。今後テレビコーナーに立ち寄ったときに、その値段が落ちるさまを見るのもちょっと悔しいと思いました。

少し冷静になり、有機ELが欲しいのか4Kが欲しいのか、AndroidTVが欲しいのか、店頭で、考え直してみることにしたのです。

有機ELには昔から興味があります。1980年代にその存在を知ったときからの、長寿妙化への様々技術チャレンジを観察していたからです。東芝のダイナブックというラップトップPCの液晶裏の発光体として使われていたこともあります。半年で暗くなりましたね。それが2000年、テレビになって世界で最初にソニーから出た、小さな11インチが20万円ほどしたのには驚きました。その後、パネルの大型化に成功したのはサムスンとLG、ともに韓国メーカーでした。日本メーカーはプラズマディスプレイからも撤退。

一方、自分のテレビ環境は残念ながら、そのきれいさを鑑賞する状態にはありません。何故なら、私はテレビ番組はハードディスクレコーダーにある程度画質を落として録り流しておき、それを後から見るスタイルだからです。それなので、4K技術で注目しているのは、どれだけ、悪い画質のものを、それらしくきれいに再表現できるかというレンダリング技術にありました。

そうなると、理屈上必要なのは4KでAndroidTVの最新版が実装されているテレビです。店員さんに聞いてみると、BRAVIAの新しい機種で4Kかつ43インチのものが液晶であれば12万円程で出ていました。X8000Eシリーズ。ちょっと悩んだのですが、決め手は在庫の有無。12万円のものなら、すぐに持ち帰ることができるのと、43インチなので十分に自分で持ち運びできることでした。思い立ったが試し時ですから。

さて、持って帰った後にいろいろと試してみました。そして、その日の夜は十分にテレビの進化を楽しむことができたのです。いくつか特筆点を書いてみましょう。

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■設定の容易さとAndroidミラーリング

Wi-Fiの設定やらGoogleアカウントの設定やら、AndroidTVならではの面倒な設定を覚悟していたのですが、なんと、スマホから設定データを一挙に引き継ぐこごができました。家のWi-Fiルーターの接続データまで受け継がれて感激です。また、Androidスマホからは、即ミラーリングできました。Chromeキャスト機能が元から実装されているのですね。

■HD画面のテレビより圧倒的に優秀なレンダリング技術

気に入ったのがレンダリング技術でした。DEGAのハードディスクレコーダーに録画してある画像を43インチの4Kテレビで観てみたのです。ネイティブなきれいさ、とまではいきませんが、従来の32インチのHD画面で見ていたものよりは各段にきれいです。実用性としては十分でしょう。そしてハードディスクレコーダーの素材がある程度画質改善されるので、このあたりを買いなおさなくて良いとわかったのも朗報です。

■Google Playのコンテンツが充実

AndroidTVではGoogle Playからコンテンツのダウンロードができます。AndroidTV対応のコンテンツしか出てきませんが、それでも、様々なものがあります。自分として試してみて、もしかしたら定着しそうなのがホームフィットネス24でした。月額500円で好きな時間にテレビでストレッチを指導してもらえるのも悪くない。音楽アプリも充実しています。再生しているTED Talksのスピーチをテレビ用リモコンで一時停止できたり巻き戻しできるのも意外と快適です。

■Bluetoothキーボードをつないでみた

USBポートが3つほどあるので、取り急ぎMicrosoftのBluetoothキーボードを接続してみました。初期のままでは日本語配列のキーボードと解釈されない問題がありますが、メールアドレスなどの入力には圧倒的に便利です。あと、トラックパッド操作がほぼ全アプリで使えるので、それなりに便利です。キーボードの挙動がわかるまで、他にもあるものをいくつかつないでみようと思います。

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いずれにせよ、4KのAndroidTV、面白いですね。スマートフォンがAndroidの場合は、明らかにApple TVいらずになります。こんなにすごいものが12万円で手に入る。これはこれで驚異的です。

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