直感型人間同志はどう議論すべきなのか
おはようございます。
晴れ空、少し冷たい空気。気持ちのいい朝です。
===ほぼ毎朝エッセー===
人にはそれぞれ考え方があります。当然のことながら、導いてくる結論は異なります。特に自分のような直感型の人間には、人への説明を省く癖があります。結論ありきで、その結論への誘導を試みている自分に気づいたりします。
直感型的な結論は、突発的に出てくるように見えますが、実は裏には一定のロジックがあって、それが反射的に導きだされるのです。ところが、その結論に導かれた部分の説明を省くと良くないです。相手に理解してもらえないだけでなく、注意しないといけないのは、無力感すら与えてしまうことがあります。
思い出すのはCACHATTO黎明期の頃です。直感型の私と開発担当役員とで日々喧嘩をしていました。開発をする順番やプライオリティについてです。「Aを開発したらX社の案件が取れる。いやBを開発する方がビジネスが伸びる」ああでもない、こうでもない。議論が空転していたのですね。
そこで、ある第三者にご指導いたいたのが、「ちゃんと数値化してみようよ」です。ビジネスには時系列があります。それなので、「Aを開発するにはどれくらい時間がかかるのか、そしてX案件が取れたらいくらの売り上げがいつ上がるのか。Bを開発したときには、具体的にはどの会社がいくらで買ってくれるのか」それを積み上げていったのですね。
エクセル表に書き込んだ数字と課題を目の前に共有しながらした議論は建設的でした。「ああ思う」「いや、こっちの方がいい」というような、かみ合わない議論が見事に消えたのです。それ以来、会社の財務データを測定しつつ数字で考えることが自分の習慣になりました。
その数字を見ながらお金の使途を考えることはとても効果的です。かれこれ12年やっています。未だに当時のひな形から発展したエクセル表で数字を眺めています。