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ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

好きな時間で自由に働いてもらいたいという本音

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おはようございます。

高速バスの席、ヒーターの近くを選んだり、ノートPCの暖かさが指先に優しかったり、こんなところから冬の到来を感じます。

===ほぼ毎朝エッセー===

□□なぜ始業時間や社内で仕事することにこだわってしまうのか?

先日、外資系の会社に勤めている人と話をしていました。そこでは、会社に出てこないで自宅でパソコンで仕事をしていてもいいそうです。それと比べるとうちの今の勤務体系は、妙に束縛感が多いです。

会社に出てくることが前提、フレックスのコアタイム10時を過ぎると遅刻。直行直帰はCACHATTOがあるのでそれなりに柔軟ですが、自宅で好きな時間に作業をするというスタイルは定着していません。一般的な日本企業と比べると自由度は高いはずですが、外資系企業と比べるとまだまだです。

なぜなのか考えてみました。

労働基準法に裁量労働制というのがあるのですが、本来であれば全員にそれを適応したいところです。時間を切り売りするのではなく、仕事としてやってもらいたいからです。ところが、法律上、裁量労働制には職種が限られています。労働時間と成果・業績が必ずしも連動しない職種に限られるからです。その制限を尊重しつつ、かつ自由にしようとするから、外資系の自由さに比べると枠にはまったような感覚がするのでしょう。

もう一つ、外資系との違いは、ジョブ・ディスクリプションが明確か否かにあります。ジョブ・ディスクリプションとは、その人が何のために雇われていて、何をもって評価されるかが明示されたものです。だから、その範疇の仕事がしっかりとできていたらオーケー、できなかったら簡単に解雇されます。

何でもかでも自分たちでやる必要があるベンチャービジネスにおいて、ジョブ・ディスクリプション的な概念を根付かせてしまうと、隣の人が何をする人なのかに関心がない、そういった職場になってしまいます。これは致命傷になりかねません。

また、自分の仕事以外のことにも積極的に手を出すことが、自分の考える理想組織の一つの姿なので、うちではジョブ・ディスクリプション的な運営をあえてしていません。

お金と解雇、飴と鞭での運用ではなく、自主性と能動性を重んじているのです。そして自主性と能動性で動いてもらうためには、その前提には、当然のことながら自己管理が必須です。自由度をむやみに増やすには、自己管理が上手にできる人たちの割合が多くないとこれまた困難だと思います。ううむ、難しい!

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