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ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

私は臆病者だと思います。だけど負けず嫌いです。

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おはようございます。

雨から一転、すっきりした晴れ空です。

===ほぼ毎朝エッセー===

□□競合や強豪と戦わずに結果的に勝つ

私は臆病者だと思います。だけど負けず嫌いです。

だから負けが存在する競争は、子供の頃から好きでなく、絶対的な価値の向上を自覚できることで良しとする性格が身についていると思います。幼少の頃から海外を転々として、3年ごとに言葉すら変わってしまう環境で育ったことも影響しているかも知れません。

ゆえに、どうやらe-Janのアプローチにもこの影響が色濃く出ているということを最近再認識しました。

例えば、人の採用です。有名大企業と同じラインに立って新卒生募集の活動をやってもあまり勝ち目はありませんよね。でもいい人は欲しい。そこで、早々に目を付けたのが、海外大学を卒業した日本人を新卒採用するということです。海外の大学にチャレンジをするくらいの人材たち。でも卒業時期が日本の大学と異なるので就職活動に苦戦します。だから、head-to-headの競争は避けて違うプールからアプローチをすればいい。

あるいは、ここの数年の国内の景気回復ムードを受けて、優秀な日本人プログラマーの採用が困難になってきた。社内を見てみるとうちの開発はチーフアーキテクトがインド人、日本人技術者たちも英語で会議をしています。であれば、外国人技術者を採用することも可能です。ただし、e-Janの文化になじみやすい国の出身者、かつ、国内景気が低迷している国の方が相対的にいい人材が採用できるはず。その仮説で実践したのが台湾からの技術者の採用です。結果的には1年で5名の優秀な台湾技術者たちに社員になってもらいました。

他にも女性の積極採用、外国人社員の紹介採用などで、ダイバーシティーの高いエネルギッシュな組織になっています。

製品開発においてもそうです。とかく隣の芝は青く見えるもの。その時流行っている概念に踊らされてそちらの方向に行くと、開発ができた頃には、そこはレッドオーシャン、ペンペン草も生えていない値引き合戦の場になっていることも往々にあります。価格と○×表の勝負になるだけです。

開発においては、次のことを強く意識しています。

お客様は何が欲しいのかは分かっていない。でも、現状を変えたいと思っている意識の高い人がいる。そこに新しい概念を投入して、プロトタイプを開発して、使えることを証明して、使ってもらい、それを利用することで新しいことができるという期待と確信をもってもらうことで、提供側も確信を持ち、プロトタイプを創り込んで提供して、ようやく買ってもらう。

これが私たちのやっているビジネスです。流行り言葉や競合品や類似品の模倣はせずに、ユーザー視点であったら良いであろうものを徹底的に考えています。

一方、提供できるものには限界もあります。現実的には今あるもの、今ある体制で背伸びすることで創れるものしか提供できません。いわゆる身の程というものです。素晴らしい思いつきで創ったものでも、バグだらけだったら次第にそっぽを向かれて消えていく、そういった例はいくらでもあります。発想は良くても創り込みが甘かったら、試されて終わりです。

それなので、受け入れられてもらえるかどうか分からないものに先行投資をする、リスクを取って創り込みをする勇気が要るのです。でも本質的には臆病で競争を避ける負けず嫌いのe-Janがいます。そこにゲームの難しさ、つまり面白さがあります。

そして、考えて考えて試して試して、必ず出てくるのが「Ah Ha!」と思える「第三の解」です。これは必ず出てきます。だから、模倣品ではない、新しい概念のものを社会に提供し続けることにチャレンジを続けさせてもらえているのです。社会が自分たちを認めて存在を許してくれているわけです。

「競合や強豪と戦わずに結果的に勝つ」とは、こういうことだと考えています。

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