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ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

Dogfoodingで良くなる単純な3つのこと

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おはようございます。

湿度は若干高めですが、晴れ空です。思わずオフィスの換気中。

===ほぼ毎朝エッセー===

□□人も組織も製品も格段に良くなる3つの単純なこと

人は人に関心を持ってもらうことを渇望しています。子供の頃も、大人になってからも、年を取っても。誰かに気にしてもらえる、誰かに褒められる、などに抵抗できないものを感じます。

逆に育てる側の立場になるとどうでしょう。

「注目する」
「注目しているよというサインを示す」
「上手く行ったねと話しかける」

これら単純な3つのことによって、対象の人はどんどん良くなっていきます。マジックでも何でもなく、実際に変わります。

ところがどうでしょう。

多くの人はこのことを思ったよりやれていないのです。そして、その役割を人のもの、上司や社長のものだと自分の力を放棄してしまったりしています。その結果、次のようなことをやってしまっていませんか?

「こっそりと横目では観てはいる」
「注目していることを示していない」
「忙しさにかまけて話しかけていない」

そして終いには文句すら言ったりしているものです。それでは育ちませんよね。だからあえて3つの簡単なことを意識して実行するのです。

「注目する」
「注目しているよというサインを示す」
「上手く行ったねと話しかける」

そしてこれらは、子育てとかだけでなく、大人に対しても、組織に対しても、そして会社で創っているサービスや製品に対しても同じ効果を生むことだと考えています。

だから、自社開発したものを自分たちで使うということが、殊のほか重要になってくるのです。"Eating our own Dogfood"、「自社のドッグフードを自分たちで食べよう」と、言うのはそういうわけです。

これによって、サービスや製品開発で必要な単純な3つのことが全社レベルでできるようになる。

「開発品に注目する」
「開発者に注目しているよというサインを示す」
「開発者に上手く行ったねと話しかける」

そして、サービスや製品がどんどんと活き活きと良くなっていくのです。当たり前のようでいて、難しいです。単純だけど難しい。でもやる価値があるのでやってみましょう。

==

ところで、ドッグフードについて、Kさんの昨日の日報から引用します。

以下引用==>

[Good News/Appreciation Message]
今朝の全体会議でのリーダー会議内容共有においてCACHATTO Advancement Comittee (CAC)の名称案にドッグフード云々、との案も出ていましが、"dogfooding"は自社開発アプリを社内で使ってテストしよう、自社利用しよう、というアメリカのIT業界スラングですね。マイクロソフトが社内でLAN Manager(懐かしい...)を使おう!と "Eating our own Dogfood"と言い始めたのがIT業界での始まり。

起源は有力な2説があり、1つはドッグフードのCMで役者が自分のペットにその会社のドッグフードを食べさせたから、という説と、もうひとつは、あるペットフードメーカーの社長が株主総会の席で缶入りドッグフードを食べて見せた、というものなのだとか。

<==以上引用終わり。

「この犬印の缶詰美味しいわよ~。猫印のはいまひとつだけど」

自分たちが70年代ロンドンに住んでいたころ、母が耳にはさんだという日本人同士の会話を思い出しました。当時、ペットフードの缶詰は、日本ではまだ普及存在していなかったのでしょう。(笑)

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