仕事を無くすくことが仕事とは?
おはようございます。
無時シンガポールに到着しました。ネットにつながったので朝メール。CACHATTO Desktopを使って作業中。こいつは使えるね。ペナン行きへのトランジット中。
===ほぼ毎朝エッセー===
□□雑用と仕事
「坂本君、君の仕事は自分の仕事を無くすことなんだよ」
新入社員の頃でしょうか。東レの岡崎工場で研修をしていたころ、Sんという先輩の方が、工場を歩きながら話してくれました。
「え、仕事を無くすことが仕事、ですか?」
「そう。如何に自分が今やっている仕事を人ができるようにするか。自分にしかできない仕事というものを作ってはいけないんだよ。自分がやらないでいいようにするにはどうするか?」
その後、四半世紀以上経って思うのですが、この発想自体は極めて大企業的なものです。中小企業、ましてやベンチャー企業においては、自分にしかできないことを武器に切り開いていくしかないです。雑用だろうが何だろうが、とにかく目の前の仕事を自分でやっつける。そういう姿勢でなければサバイバルはできません。
だから、「自分ができることは何でもやる」こと、「何か自分が貢献できることはないかを探す」こと、ということを口酸っぱく言ってきました。この姿勢は今までは正解でした。今はここにもう一つ加えたいです。
「量産効果を生むにはどうするかと考え実施する」こと。
とかく俗人的な例外を作る。特別対応をする。お客様がいう通りにする。ビジネスをやっている中で様々なことを曲げる必要は出てきます。
でもこういった対応をすると、量産効果が効かない作業が増えていき、その作業で時間が埋もれてしまうことが往々にしてあります。
だから、その時々に、「今の作業は次の作業を楽にするんだよね」と、自問自答しながら、量産効果を生むような形で日々の仕事を蓄積する
ことが求められています。
お客様の数に合わせて社内人数を増やしていたのであれば、当たり前ですが、一人当たりの年収を増やすことはできません。量産効果が
生まれた分だけ、一人当たりのボーナスや基本給を増やすことができる、そういう当たり前のメカニズムも認識してほしいです。
冒頭の一言は「そういうことを言っていたのだな」と、今になって改めて思い出したわけです。
「自分がやらないでいいようにするにはどうするか?」
これが量産効果を生むためのキーになる一言かもしれません。
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※20150225 9:45 タイトル修正 「仕事を無くすくとが仕事とは?」→「仕事を無くすくことが仕事とは?」