「生産マシンなのか量産工業品なのか」プログラムでも要考察
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===ほぼ毎朝エッセー===
□□生産マシンとプログラム
製造業における生産マシンというのは、いわゆる家電やら自動車やらなどの量産工業品とは違うものです。
生産マシンというのは、比較的単品ものや特注品として制作され、基本的な動作はするものの、現場での調整やらテストやらで、かなりの工数を経たのちに初めて使いものになります。さらには、生産を続ける中で、メンテナンスやらチューニングやら微調整やら、これもとても手をかけて使い続けていきます。
一方、ソフトウェアの世界にも生産マシンのような、たとえば基幹業務を実施するにあたってのプログラムもあります。必然的にこれらは、製造業における生産マシンの様相を深めてきます。ゼロからつくったり、部品を元にひたすらカスタマイズしたり。手をかけることを前提とした使われ方になるものなのです。
これらがあることを知りながらいて、自分としてはあえて、CACHATTOを社内では、「量産効果が出るように!」とか「量産品を創り込んでいる!」とか、かなり量産品である家電や自動車などを意識したモノづくりにすべく声掛けをしています。量産ができるから機能をどんどん追加しても安くすることができるからです。
ここで出てくる問題が、カスタマイズ、つまり生産マシンとして量産品を使いたいという要望です。大手のお客様に多いのですが、当然のように仕様変更を求められたりします。
ここで頑張らなければいけないのは、仕様変更を無下にお断りするのではなく、汎用解として昇華させて、標準実装するという姿勢です。御要望に合わせながらも、他の機能と矛盾しないように標準実装できたら、これは他のお客様の「これe-Jan!」に必ず役に立ちます。
ゆえに、全ての業務を、蓄積して量産効果の出るものへとつながる、いや、つなげるように実施すると、常日頃考えています。マニュアルにしても、社内情報データにしても、契約書にしても、価格構成にしても、執拗に標準解を求めるのはこのためです。