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ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

「幸福って何?」から思いだした「成功しているビジネスの定義」

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おはようございます。

今朝は雲が多いためか冷え込みが緩いです。

===ほぼ毎朝エッセー===

□□「幸福って何? What is happiness?」

昨日は今年初の社内英会話でした。トピックはN先生へのちょっと広めの質問攻めから。このような曖昧とした概念に切り込んでいくのは楽しいです。

例えば、日だまりの温かい場所、いい仲間やパートナーがいて、そこでのんびりしている。そこには、満足感、充実感、笑い、微笑み、お金、愛情、健康、などなどがある。この状態を「幸福だ」というのだろうか、と。

そして合意したのが、「そこでは一瞬は幸福に思えるだろうけど、なぜかそれだけでは飽き足らなくなるよね」と。

そこで出てきたのが、「野望」とか「チャレンジ」とかいう言葉です。今を変えたいのか、より多くの体験がしたいのか。当然のことながら変化には失敗がつきもの。失敗を克服してでも、何かを求めて、変化しようとする、してしまう。

さらに出てきたのが「Growth」という概念でした。つまり成長をしているという実感があるかどうかが重要なのではないかと。

また、幸福には絶対的な尺度と相対的な尺度がある。相対的な尺度を持っている限り永遠に幸福感は得られない。絶対的な尺度で、今現在が物凄いミラクルの上にあることをまずは感謝すること。日々のプラスマイナスは、成長をしているかどうか確かめるためのヒントなのだろうね、と。

無茶振りだったと思いますが、幸福についての大まかなことが分かったような会話でした。

会話中に思いだしたのが、一昨年の冬、MBAでお世話になったDardenのBrandt Allen先生がリタイア前に言ってくれた「成功しているビジネス」の簡単な定義です。「自分たちのビジネスが成功と呼べる状態なのかはまだ分からない」と言ったところ、笑って言われました。

"Shiro, If you are running the business for over a decade, and if it is growing and profitable, we call it a successful business!"

「シロー、10年以上もビジネスをやっていて、それが成長して利益が出ていたら、それは『成功したビジネス』って言うんだよ」

やはり、いつの間にか、相対的尺度に捉われていました。いつのまにか何かと比較しているのです。絶対的尺度を無くさないようにせねばいけませんね。理想的なことをいいながらも、比較に惑わされてしまう、そんな自分の不覚さを痛感したのを思い出したのでした。

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