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ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

そうやって社長は「マゾで楽観的」になってしまうわけです。(笑)

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おはようございます。

すっきりとした青とオレンジの空が印象的な朝6時。道や車の上にはうっすらと氷が張っています。

===ほぼ毎朝エッセー===

□□「やるべきこと」と「やれること」

「失敗する社長さんはやるべきこととやれることの順番が違う」

昨晩の忘年会での誰かの一言です。ちょっと考察してみましょう。

「やるべきこと」からスタートするのか「やれること」をやるのか。お金を稼ぐには「やれること」で何とか食いつなぐしかないです。そして、その中で時間が食いつぶされて「やるべきこと」がおざなりになる。

そこにちょっと「好きなこと」と「嫌いなこと」という要素を入れて考えてみましょう。いつもの四事象です。

・「やるべきこと」×「好きなこと」
・「やれること」×「好きなこと」
・「やるべきこと」×「嫌いなこと」
・「やれること」×「嫌いなこと」

では、こういった仕事の、その発生頻度はどのようなものなのでしょう。

・「やるべきこと」×「好きなこと」 → 滅多にない
・「やれること」×「好きなこと」 → たまにあるラッキーなお仕事
・「やるべきこと」×「嫌いなこと」→ 殆どがこれ
・「やれること」×「嫌いなこと」→ お金を稼ぐ手段

実際「好きなこと」ができることは少なですが、希望としては次の順番でやりたいですよね。

1)「やれること」×「好きなこと」 → たまにあるラッキーなお仕事
2)「やるべきこと」×「好きなこと」 → 滅多にない
3)「やれること」×「嫌いなこと」→ お金を稼ぐ手段
4)「やるべきこと」×「嫌いなこと」→ 殆どがこれ

すると、どうでしょう。とりあえず「好きなこと」からスタートして、次第に重い「嫌いなこと」が残ってしまうのです。そして殆どがそれ。つまり、仕事をやっていると、次第につまらなくなってしまうわけです。

そこで、ここはいっそう考え方を変えてみるのです。つまり、嫌いなものから食べる。

1)「やれること」×「嫌いなこと」→ お金を稼ぐ手段
2)「やるべきこと」×「嫌いなこと」→ 殆どがこれ
3)「やれること」×「好きなこと」 → たまにあるラッキーなお仕事
4)「やるべきこと」×「好きなこと」 → 滅多にない

そして、ここにもう一つストイックさを加えてみます。

「やれること」で時間を埋め尽くしてはいけないからです。あえて「やるべきこと」からスタートしてみる。

1)「やるべきこと」×「嫌いなこと」→ 殆どがこれ
このなかで、ごくたまに、得意分野がやってくる。

2)「やれること」×「嫌いなこと」→ お金を稼ぐ手段
これにたどり着けただけで嬉しくなります。

3)「やるべきこと」×「好きなこと」 → 滅多にない
ここを選んで、さらに待つとご褒美がやってくる。

4)「やれること」×「好きなこと」 → たまにあるラッキーなお仕事
ほら、ご褒美です。

これが鉄壁の順番なのでしょうね。

ここで面白いことが発生します。「嫌なこと」から先に取り組んでいるとそこに「面白さ」が出てきたりします。さらにもしかしたら「好きなこと」へと変質していくかも知れません。いや、殆どの仕事がそのような要素を持っています。嫌で苦しいから楽しさもひとしお。登山の山頂制覇やサッカーのゴールのようなものでしょうか。

そうやって社長は「マゾで楽観的」になってしまうわけです。(笑)

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