「普通でないこと」が後に残る
おはようございます。
早朝出勤時の青空と太陽は久々のような気がします。
===ほぼ毎朝エッセー===
「史郎さん、20代の頃に『やり残したこと』『後悔したこと』ってありますか?」
昨日、富士山からの帰り道に車の中でIさんから聞かれたことです。
Iさんは入社2年目。20代半ば。
「特にないみたいだなぁ」
車の中では特に何も思い出せず、そう答えたのです。
自分の20代は、自由奔放、仕事にも遊びにも様々と実験的にやっていました。
充実した20代だった記憶しかありません。
ところが、一晩経ってみると、ありました。後悔したこと。
それは、人の真似をして自分も「普通にやろう」としたことです。
入社3年目くらいでしょうか。
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仕事をそれほど熱心にやっていないと見える、ある先輩に影響されたのでしょう。
新入社員以来、様々に手を広げながら元気でいる自分に違和感を覚えたのですね。
「頑張ろうが手を抜こうが、
昇進スピードや給与に反映されれるわけでもなし。
割に合わないな。普通にやればいいんだ」と。
日々、手加減しても待遇が変わらないことを試そうとしたのです。
もちろん、周りにも見えたでしょう。お客様にも見えたでしょう。
半年もすると明らかに評価が落ちてきます。
それでも「これでよし」と、身勝手にしていたのです。
もちろん目に見えた待遇は特に悪化しません。
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「これではもったいない」
半年目くらいでしょうか。ふと思いなおしたのですね。
何かが面白くない。時間の流れが遅くなる。いわゆる退屈感でしょうか。
いたたまれなくなって、再び全力投球に転じました。
ところが、一度品質の悪い仕事をやってしまうと、なかなか大変です。
いわゆるしっぺ返しが自分に、後からやってくるのです。
そしてそれは2-3年尾を引くということが分かりました。
そんなことから、2-3年後に後悔しないように、目の前のことに
全力投球するというようなことの大切さに気が付いたのかも知れません。
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投球する内容は「普通でないこと」に力を入れたのです。
興味の向くもの、今までと違うやりかたのもの。
一通り、やるべきことができたら、そこからは独自性を発揮するのです。
だからやるべきことは、スピード感高くさっさと終えてしまう。
それからやってくる至極の「普通でないこと」のために。
そして、後から分かるのですが、この「普通でないこと」が後に残ります。
どうやらそれが人を創るようです。分野は何でもいいと思います。
どのような仕事でも課題でも、考えて創意工夫をして、
普通でないやりかた、自分なりではのやりかたを創っていく。
そのようなことが好きなようです。