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ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

あ、もしかしてこれがフォービートの楽しみ!?

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おはようございます。

だいぶ涼しいです。そのような中、ずいぶんと小さくなったクモ君、草むらにいました。
というか、違う個体なのではないかとも思えます。

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フォービートというベースのリズムがあるのですが、昔から苦手意識がありました。
やる機会が少なかったこともあるでしょう。改めてチャレンジする気もあまりなく。
ただ、「一生ジャズを避けていていいものだろうか」という疑問もありました。

知り合いから紹介されたのをきっかけに、この4月からビッグバンドでの練習を始めました。
演奏する曲目はジャズやラテン。

そこでは、プロのミュージシャンたちからのアドバイスもいただけます。

ビッグバンドとは、管楽器を中心とした20名くらいのバンドです。
そこに、ドラムとベースとピアノが「リズムセクション」として付き添います。
練習とはいえ、いきなり大人数のメンバーたちの前、プロたちの前での演奏です。

「ビッグバンドでフォービートを弾くのがこんなに重いとは…」
苦手意識は大きくなりました。

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実際にやってみて、フォービートが苦手だった理由がわかりました。

まずは、音を選別しなければいけません。コードにはルート音と3度、5度の音、
そして強調する音があります。どの音を選ぶかということで頭の中がいっぱいになるのです。
「選んだ音でベーシストとしてのセンスが見やぶられる」そんなプレッシャーがあるのです。
自意識過剰でしょうかね(汗)

さらに、リズムを一拍ごとに刻んでいる必要があります。絶えずどれかの音を選ぶ。
「ボン・ボン・ボン・ボン♪」と休まず弾き続けるのです。それがウォーキング。
たまに一拍鳴らしそびれたり、楽譜上で迷子になると、それこそバンド全体が突っかかって
コケそうになります。予想に反して責任重大なのです。

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では、苦手意識を克服するにはどうするか。

当たり前のことですが、練習がいいようです。

しっかりと練習をしていくと、一つ上のアドバイスがいただけます。
あるいはアドバイスが理解できる素地が自分の中に整うのかも知れません。
練習をしていないという後ろめたさからは積極的なヒントは得られませんよね。

今回は次のアドバイスをいただいたことが効いたようです。

「2拍目と4拍目を気持ち強めに弾いてみてください。
 音はルートと3度5度の音を繰り返していても構わないのです。
 それよりも、音のタイミングとか強さでグルーブ感を出す方が重要です」

念のためにGROOVEとは何かをWikipediaで確認します。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%B4

以下引用==>

グルーヴ(groove)とは音楽用語のひとつ。形容詞はグルーヴィー(groovy)。
ある種の高揚感を指す言葉であるが、具体的な定義は決まっていない。語源は
レコード盤の針溝を指す言葉で、波、うねりの感じからジャズ、レゲエ、ソウル
などブラックミュージックの音楽・演奏を表現する言葉に転じた言葉である。
現在は、素晴らしい演奏を表す言葉の1つとして、ポピュラー音楽全般で用いられる。

(中略)

この2、4拍目のスネアの微妙な位置というのも、グルーヴと言う漠然とした概念の
構成要素のごく一部に過ぎない。打点のズレ、時間差だけでなく、等差でも、
刻んだリズムのどこにアクセントを置くか、音の大小の違いでも、グルーヴは生まれる。
このように、数学だけでは割り切れないリズムの要素、リズムの感覚全体を指して
グルーヴと呼ぶ。

<==以上引用終わり

「確かに意識が違うところにあったな」

自分がフォービートで意識していたのは1拍目と、そのあとに3つ続く音でした。
それをあえて、2拍目と4拍目とを強調して弾いてみる。しばらくは慣れません。
そこは練習。こういったことはひたすら繰り返せばいいのです。

そして昨日の朝のことです、個人練習をしていたときに閃いた気がしました。

「あ、もしかしてこれがフォービートの楽しみ!?」

それまでは頭の中がいつも疑問符だらけで、「音楽」というよりは「音が苦」でした。
高揚感が出るよりは緊張感と苦手意識が増殖していってたのです。

それが突然、理屈っぽくて苦手だったフォービートがリズム奏法に思えてきたのです。
すると妙に楽しい。練習をしていても一人で盛り上がってしまうくらいです。

「苦手意識の克服には練習が効くんだ」と、当たり前のことを改めて体験しています。
避けていないで真っ向から取り組むと、様々な発見があるから楽しいですね。

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