根性があるってこういうことなのか!
おはようございます。
夏空。早朝から湿度も高め。今日も暑くなりそうです。
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昨晩は永井さんと辻口さんとご一緒しました。
永井さんとは朝カフェ次世代研究会で朝お会いして日に二度目。
辻口さんは「聞き上手になるためのセミナー」で有名な方。
http://www.cross-r.jp/melma/index_backnumber.html
彼には9月12日(水)17:00~19:00に社内セミナーを開催してもらいます。
場所は、よく使う半蔵門の「M's Dining斎」にしました。
そこのテラスで夜風を感じながらいただくビールとワイン。
この季節でも夕方にはそよそよと涼しい風が出てくるものです。
話もはずみました。
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辻口さんが高校時代の体験を話してくれます。
「私、高校時代に柔道部の主将に任命されてですね、
それでそれまでやっていた精神論的な練習を変えたんですね。
科学的トレーニングを取り入れて。実際に皆の体が大きくなった。
ところがしばらく経つと、試合で皆コロコロ負けてしまうんですよ。
OBたちからはけちょんけちょんに非難されました」
「それって、根性が足りないからでしょうかね?
勝負のキワで根性が持ちこたえられなくなって負けてしまう?」
「そういうことってあると思うんですよ。
それで興味を持って大学は心理学に進んだということもあります」
そう、辻口さんは心理学の修士号をお持ちです。
勝負のキワで根性がモノを言って勝つ。こういうことはありますね。
最後の最後で粘れるとか。精神論なのか。そこでふと疑問に思って口に出します。
「ところで、『根性』って何でしょうね?巨人の星?」
辻口さんがおもむろに応えます。
「『根性』って『習慣』だと思うんですよ」
聞いてみてどうも腹に落ちません。
「んんん、『根性』と『習慣』って関係あるのでしょうかね?」
「あると思います。『習慣』があるから、反射的に出てくる。
それが『根性』かな。
でも、『根性』にはネガティブなイメージもありますよね」
「逆境のときに発揮されるような?」
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そこでしばし議論が続きました。
結論的には、次のような考えが出来上がりってきました。
『習慣』ができたなら、それは考えなくてもできる『習性』になる。
考えなくてもできる『習性』だから、逆境のときでも『根性』が発揮できる。
図に表すと次のようなことです。
『習慣』 → 『習性』 → 『根性』
発現される場としては次のようなときでしょう。
『習慣』 → 『習性』 → 『根性』
(日々) → (咄嗟) → (逆境)
冒頭の科学的トレーニング柔道部メンバーに戻りましょう。
主将の下新しく取り入れた科学的トレーニングで体が大きくできた。
ところが、取り組みを習慣的にやることが不足していた。
そのため反射的な『習性』が醸成されなかった。
そして、勝負などの逆境で『根性』が不足し、負けてしまうようになった。
このように解釈すると分かりますね。
『習慣』というのは『根性』と『習性』を経由してつながっていたわけです。
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自衛隊などで課せられる極端に厳しい訓練がある理由もわかりました。
厳しい訓練で命令に従うことを『習慣』から『習性』へと昇華させる。
これによって戦場などでの逆境でも『根性』として使命を実行できるのです。
F1に参加していた頃のホンダでは、参加理由を次のように言っていました。
「人は逆境によって強くなる。逆境を体験するためにF1に参加している」
つまり『根性』が試される場を人工的に作っていたということです。
精神論でこのようなことをしているわけではないようです。
逆境のときでも乗り越える『根性』が定着しているか試しているのです。
仕事という現場で体験する様々な困難や逆境。
それは日々の『習慣』から得られる咄嗟のときの『習性』が、逆境でも『根性』
として定着しているか、試されている場なのかも知れません。
自分の成長のためにはウェルカム。
ようやく「なるほど」と腹に落ちたのでシェアさせてもらいました。
こういう話題の飲み会も楽しいものです。