【仕事で交換した名刺は自分のもの?】おもしろい調査結果があります
おはようございます。
雨。すっきりしないお天気が続きます。
今朝は名刺管理の一つのテーマについて。
==
三三という名刺管理のサービスをやっているベンチャーがあります。
昔仕事を一緒にした人が取締役をしているので、立ち上げ当初から色々と情報交換などをしています。昨年末の日本創生ビレッジでのビジネスコンテストにも紹介したところ、みごとEgg賞Goldに入賞していました。
そこはLink Knowledge(リンクナレッジ)という法人用名刺管理クラウドを事業にしています。手間のかかる名刺入力を専門のオペレーターたちが実施してくれて、データ化した名刺を部署間でシェアしたりメール一括送信したりと、有効活用ができます。面白いのは、名刺を集めてその会社の組織構造がおよそわかったり、名刺データが新しくなったら人事情報のサイトなどを経由してアップデートできるところでしょうか。
一方、個人用無償版のEight(エイト)というサービスも今年に入ってから正式展開しました。これもなかなか便利なものです。専用アプリで名刺をiPhoneで撮影してサーバーに送る。すると数日でデータ化されたものがアプリに返ってきます。これで名刺データを、後日どこからでもiPhoneやパソコンで検索して探し出すことができるようになります。名刺管理をデータ化しようとしても、根気強くそれを続けることに何度も挫折してきた自分としては一つの方法だと、β版の頃から大いに注目していました。
※passhern(パシャーン)という専用紙細工装置で名刺の写真を撮っているところ。(^^)
==
その三三さんが昨日、名刺についてのおもしろい調査結果をプレスリリースしていました。
http://www.33i.co.jp/news/120426.html
ビジネスパーソンが名刺の取り扱いををどのように考えているのかという調査です。
トピックスについては次のようにまとめています。
以下引用==>
- ビジネスマン一人あたりが、一ヶ月に交換する名刺の枚数は平均15.9枚
- 相手を制限できるのであれば、名刺を共有することに抵抗を感じない人が88.3%
- 名刺の共有に抵抗を感じる理由は、「相手の許可を得ていないから」が37.4%
- 自分の保有する名刺を社内の他の社員にも活用してほしい人は全体の74.3%
- 名刺の組織的に管理されている企業では、97.4%が名刺共有のメリットを実感
- 転職時の名刺の扱いは、「個人が名刺を持ち出す」と「全て会社に残す」がほぼ同じ割合
<==以上引用終わり
この中でも自分が特に注目したのが離職時の名刺についての考え方です。
自分も旧来は「名刺は自分のもの」という意識でいました。ところが、会社を経営する立場になってみると、会社の費用と指示とで活動した結果で得られた名刺データは会社に帰属するという考えになりました。個人情報の取り扱いとしても、会社の活動で得た名刺データを個人が持ち出すことは良くないです。
過去に離職した人が自社の顧客たちに、類似製品あるいは別製品を紹介しにきたということを聞くこともよくあります。モラル的にもいいことなのかと、とても気持ちの悪い思いをするものです。
調査結果によると、離職時の名刺の取り扱いについての意見は真っ二つに分かれたとのことです。
以下引用==>
名刺の所有権に関しては個人に属するものであるという見解と企業に属するものであるという見解で真っ二つに分かれました。
業務で獲得した名刺を転職時にどのように扱うかと聞いたところ、「個人が持ち出す」という回答が38.5%、「全て会社に置いていく」という回答が38.8%となり、ほぼ同じ割合でした。また、12.1%は「一部だけ個人が持ち出す」と回答しており、名刺は誰のものかということについて共通の認識がまだないことが読み取れます。<==以上引用終わり
面白い結果だと思いました。
e-Janにおいては「業務上で交換した名刺は会社のもの」と考えます。
つまり「離職時には名刺データを持ち出さない」のです。これを徹底したいです。
「便利だから」と名刺管理の無料サービスなどを使われてしまうと、会社としては管理ができないことになってしまいます。ルールはルール。徹底するしかないですね。
それが故に、社内で名刺データを整理するという活動をしています。インプットは大変です。法人向けのクラウドも将来視野に入れてもいいかも知れません。ただ、今やれることは名刺管理ソフトでの社内管理です。担当者の方々、よろしくお願いします。頑張ってください。
==
※20120427 0950 パシャーンの写真を追加しました。