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ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

早朝の時間を有効に使う、毎日良いことを考える、人をきちんと見ていく

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おはようございます。

ここのところ空がきれいだと感じませんか。
皆での省エネ努力が空に現れているとしたら素晴らしいですね。

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一昨日のテレビ番組の撮影での、インタビュアーの方からメッセージをいただきました。

文面を引用させていただきます。

以下引用==>

ご出演のご協力、ならびにあれこれと注文の多いロケに
長時間に渡ってお付き合いくださいまして
ありがとうございました。

また、つたないインタビューでご苦労をお掛けしたと存じます、
辛抱強くお答えくださいましたことに
心より感謝を申し上げます。

早朝の時間を有効に使う、
毎日良いことを考える、
人をきちんと見ていく、

すべて、大切だと分かりながらも
実践できていないことを改めて痛感し、省みることとなりました。

また、坂本さんの温厚かつシャープなお人柄がとても印象的で、
とても思い出深い回となりました。

今後、またご縁がございましたら
その際には何卒よろしくお願い申し上げます。
この度は誠にありがとうございました。

<==以上引用終わり

「温厚かつシャープなお人柄」で「思い出深い回」なんて(^^;)、さすが上手にほめていただいて恐縮です。そう、その番組はシリーズものなのですね。

今回の震災で日本国内は大きな物理的かつ精神的ダメージを受けています。そこから一丸となって立ち直ろうとしています。「頑張れ!」と声をかけてみるのも大切です。一方、どん底から立ち直っていま元気にやっているというサンプルも示せたら元気が出るだろうと、番組さんから私を人選していたいた理由はそこにあったようです。

「息をしても罪を犯している気がする」

どん底の頃の数年にわたる正直な自分の気持ちもお話しました。でも、そこから立ち直れたシンプルな習慣を、インタビュアーの彼女が上手にピックアップしてくれたのです。

早朝の時間を有効に使う、
毎日良いことを考える、
人をきちんと見ていく、

人とお話することで自分の考えがまとまるというのはよくあることです。改めていい項目をピックアップしてくれていると思いました。それなので改めて今朝のブログで少しシェアさせてもらうことにしました。

で、具体的に何をしているのか?

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■早朝の時間を有効に使う

朝の目覚めた後の心も体もリフレッシュした状態は気持ちいいですよね。

2004年の1月、その気持ちを有効活用したいと思いつきました。それなので、その状態でなるべく多く情報発信をしようと【朝メール】を始めたのです。朝にメールを出すから【朝メール】、極めてベタなタイトルです。

社内に向けた【朝メール】は年月を経て次の構成になっています。

・おはようございますと早朝や季節のご挨拶
・連絡事項
・いいニュース
・その他特記事項※
・スケジュール
・エッセー  ( ≒ 本ブログ)
・皆の日報に対するコメント
・皆の[Good News]に対するコメント

※当初は「悪いニュース」と表現していました。ところが、悪いニュースというのは、行きたい方向と違うことをしている警告と捉えることができます。その警告がタイムリーに得られたことは、結果的には「いいこと」になることが多いです。それなので、表現を「その他特記事項」と変更した経緯があります。

これを社内外の関係者に配信しています。機密事項を排除したライト版というのも作成しています。それも多くの人に配信しています。社内だけでは、自分の傲慢な意見をまかり通してしまうこともあるでしょう。社外の人に見てもらうことで、自己警戒をしています。

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■毎日良いことを考える

悪いことだらけに思える中でも、必ずいいことがあります。そして「いいこと」を考える習慣、見つける習慣を定着させるには若干の訓練が必要なようです。

毎日会社メンバーから出してもらっている日報には、[Good News]という欄があり、その日のいいことを書いてもらっています。実際にやってもらうと、人によってはなかなか出せず、[Good News]が一番苦戦するところだといいます。

でも、実際に皆でこれを4年近くやってきました。いい習慣であることがクリアです。

やはり、どういう場でもいいことを考えて文面化して共有する。その効果は、社内でのいい話題を呼ぶようになり、いい面が上昇スパイラル効果を生みます。それぞれの個性の出るところでもあります。

人にはいい面もドロドロした面もあります。いい面を共有するのか、ドロドロした面を共有するのか。いい面を共有する努力をすることの方を選びました。組織が建設的になります。堂々と個性を出しても、それが慮(おもんばか)られる文化はこれに根付いているのかも知れません。

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■人をきちんと見ていく

「あの人に見てもらっている」そう思うと人は力を発揮します。

オルタナブログはブロガー集団の中でもいい形で続いています。その要になっていると考える点があります。それは、ばんちょ~さんという方が、全ブログ投稿に目を通してくれていて、タイムリーにフィードバックしてくれていることです。「ばんちょ~さんに見てもらっている。」そう思うだけで、少しでも気の効いた投稿をしようと思うから不思議です。

人を見るのは大変です。誰でも一番の関心事は自分自身についてですから。でも、見ること、フィードバックすることで、自分が持ちえない力を、人が発揮してくれるのです。チームワークというのでしょうか。協調精神というのでしょうか。不思議な力が発揮されます。素晴らしいことです。

日報にコメントを出すなどというのは、即時的効果とすれば、業務指示レベルにとどまります。ところが続けていると、「見ているよ」「見ようとしているんだよ」というメッセージに変わるのですね。結果的にはいい長期的効果を生みます。

「人をきちんと見ていく」というのは、努力を要することだけど、決して裏切られないことだと信じています。

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こうやって挙げてみると、改めて「できていないことだらけだな。」と反省させられます。

なかなか崇高な目標なのかも知れません。苦闘をすればするほどそこに生き延びようと工夫をする。だから変われるし成長ができる。困難は必ず克服できる。

災い転じて福となす。信じています。それをさせてくれるのは単純な習慣だと思います。

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※20110401 0940  始めまたのです。→始めたのです。  修正しました。

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