21世紀型の組織スタイルだと思う「納得法」を続けてきてみて
おはようございます。
昨夕の一雨のおかげか乾燥がずいぶんと和らいでいます。
今朝は、納得しながら仕事をするという弊社での試みについて。
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「こんなに心が落ち着いている…」
早朝、会社の給湯室で窓越しに太陽の光が入っているのを見てふと思いました。今の環境を見てみても、決して油断ならない状況です。何度も何度もダッシュをしながら走り続けているという感じでしょうか。
・ もの凄いスピードで自社製品が変化している
・ 日々問題が発生し対応している
・ 環境が激しく変化している
・ あちらこちらにリソースの欠乏感がある
ビジネスは大変です。浮き足立って、頭から湯気を出して、ばたばたと慌ただしくしていてもおかしくありません。
ところが、心の中は不思議と平静です。ひたすら、やるべきことを考えて、それを実施しているのです。頭の中は冷静です。
今朝は、なぜそのように感じたのかを考えてみましょう。
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うちの組織の特徴は次のようなことだと思います。
・ お客様に誠意を持って対応する
・ 優良なお客様が多い
・ 人間関係の問題が少ない
・ メンバーが大人である
・ 助け合いが多く実践されている
・ 仕事が積み重なっている
・ 論理性が高い議論がされる
仕事が、火事場の馬鹿力ではなく、論理的に積み上がっています。皆で冷静に知恵を出し合いながら、一つ一つやるべきことを協力しあいながらやっています。
物事に納得しながらできています。
そして、この「納得」という言葉が大切だと思いました。
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「責任は取る。言うとおりにやりなさい。」
このような人の動かし方があります。実は人は権威に服従するのが楽です。上が責任を取ってくれるのならばと、動いてしまいます。「権威法」とでも言いましょうか。組織をこのように動かしているところは多いです。
一方、自分で考えるようにして、能動的に動いてもらう方法があります。腑に落ちるまで議論をして、納得して、それから仕事に入るのです。「納得法」とでも言うのでしょうか。個人事業主や作家などに多いスタイルなのかも知れません。
誰もが納得しながら落ち着いて仕事をしたいです。ところが、この「納得法」を組織で実践しようとしたら、実は容易なことではありませんでした。以下、理由を列挙してみましょう。
・ 何をすればいいのか分からない人が出てくる
・ 統率が取りづらい
・ 自分勝手に動く人も出てくる
・ 目標達成の測定が困難
・ 個人個人が「納得法」の効果を納得してもらうのが困難
・ 個人個人が一定レベル以上である必要がある
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「誰もが自分で考え、納得しながら仕事をする」
この理想像のために、うちの会社では「納得法」を続けています。「権威法」は自分のスタイルではありませんし、「納得法」が21世紀の組織スタイルになると信じているからです。
幸運なことに、ここ5年「納得法」が効果を上げています。お客様要望への積極的な対応、止まらない自己革新、マーケットへのアプローチ、責任あるサービス運用。これらを実現しながら、冒頭にある「こんなに心が落ち着いている…」が実現できているのです。
「定着できた理由は?」
このように思われるでしょう。答えとしては、諦めずにそのスタイルを継続しただけだと思います。ある意味蛮勇なのかも知れません。
「納得法」
困難は多いですが引き続き追求していきます。