実録!おじさんたち20人ほどが会議室で合唱してしまった事件
おはようございます。
ウィンドブレーカーひとつではちょっと寒いくらいです。
今朝は先週のオルタナブログ定例会でのびっくり体験について。すでに皆さまからもご本人さまからも報告がありますが、ぜひこちらから一本報告させてもらいたいと思います。
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毎月、オルタナブログ定例会と称した会合があります。事務連絡とともに、各ブロガーが次々とフリースタイルのプレゼンテーションを披露しています。毎回ユニークなお話が聞け、違う世界を垣間見ることができます。まさに、オルタナティブな生き方です。
今回は人気上昇中ブロガーの永井千佳さん。『音楽ブログ』、ピアノと合唱の人です。
「電子ピアノをもちこんだりしたプレゼンになるのかな?」
ピアノや音楽についての、知らない世界のうんちくがたくさん聞けそうです。永井千佳さんの出番が決まった時から楽しみにしていました。
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先週木曜日の夕方6時半、いつもの大手町、アイティメディア会議室にやってきます。すると机にはいつもには無いストラップ付の名札が置いてあります。
「ん、何か新しい催し物があるのかな…」
ふと疑問に思ったのですが、何事もなかったように名札を首にかけて椅子につきます。
名札から勘ぐるに、何かの参加型イベントがありそうです。クイズみたいなものでしょうか。「あるいはまさか合唱?」会社の会議室なので無いとは思いますが、一抹の不安もぬぐえません。すでに引き返すことはできません。何事もなかったように世間話をします。
ばんちょ~さんによる連絡事項の説明があります。ブログの総エントリー数が1月はちょうど1000本だったそうです。総アクセス数も前年同月比170%だとか。森島さんがブログをきっかけに本を出せたことの報告もあります。すばらしい。
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さて、永井千佳さんのプレゼンテーションが始まりました。さすが普段から発声練習をしている人。声がよく通ります。
トミコさんという方のお話になります。トミコさんは永井さんの指導のもと、初めての合唱コンサートを終えたところで、「すばらしい体験だった。是非また生きて戻ってやりたい」と。翌日からの入院前に電話してきたそうです。白血病であることを隠して参加していたのですね。
合唱が如何に素晴らしいものであるかというお話が滑らかに進んでいきます。「ふるさと」のYouTubeが流れて、いい感じに進んでいきます。「うんちく系が増えるな。ふむふむ」と、のんびり #abtm に書き込みをしていると突如声を掛けられました。
「では、坂本さん。お願いしてよろしいですか?
あっちの方に友達がいると思って大きく声をかけてくださいますか?」
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ドッキリしながらも、恐る恐る声を出してみます。
「お~い!」
予想通り永井さん、すんなりとは許してくれません。もっと大きく通る声でと要請してきます。
確かとなりの会議室では会議をしています。大声を出していいものだろうか。一瞬ひるみますが、人は権威に従うのが楽です。やれというのだからやればいい。責任はこっちにありません。
「おお~~い!」
さらに大きな声を出してみました。
まだ駄目だそうです。繰り返します。ダメ。情け容赦ありません。いつもは優雅な永井千佳さんが、心の中で次第に恐怖の永井総督へと変貌していきます。
何度かこの大声出しを繰り返したところで、永井総督、一言。
「はい、では坂本さん、バリトンで。」
そう。どうやら合唱をする際の、声によるチーム分けのための声だしだったのです。
次に立たされた玉川さん、今度は「セミの真似をしなさい」と永井総督から指示されています。玉川さん、背中を丸めて両手こぶしを目にぐりぐりしながら、「ミーンミンミン」と、これまた恥ずかしげに始めます。そして何度もダメ出し。気の毒にと思いながらも、自分は終わってしまっている安心感で楽しめました。
結果、「はい、玉川さんはテナーで。」
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当日参加していた男性全員がこの声出しをさせられました。そしてテナーかバリトンかバスのどれかに割り振られました。同時に皆、永井総督への絶対服従体制ができてしまったのです。
「ふるさと」の楽譜が渡されます。Tenor、Baritone、Bassの三部構成になっています。チーム分けされたメンバーが塊となって部屋の、それぞれの場所で、永井総督の指示に従ってパートの練習をします。テナーは主旋律。バスは低音。バリトンは主旋律とバスの間。結構難しいです。自分の音を間違えないように発声しようとするだけで精いっぱいです。
永井総督の指示に従い、何度か練習をしていると、
「あっ、ハモっている!」
見学に回っている女性陣から驚きの声が出ます。
永井総督からも、「はい、いいですねぇ!」と、励ましとも指示とも取れるような激励の声が飛びます。途中、練習風景をちょっと撮影をしてみました。http://twitvid.com/UKHRS
成果の声はこちらです。急造の20分程度の練習でした。合唱になっているのかはちょっと疑問ですが、皆で声を出しています。おじさんたちが会議室で。。。
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考えてみると自分は合唱をした記憶が殆どありません。もしかしたら初めてかも知れません。その後のお酒が妙に美味しく、永井さん「組織に連帯感を生む」とご指摘のように不思議と盛り上がったのが新鮮でした。
思いもよらなかった体験ができました。素晴らしいプレゼンテーション。
永井総督、ありがとうございました!