なぜ起業?の質問から生まれた決意@朝カフェ #asacafestudy
おはようございます。
台風一過。というか温帯低気圧駆け抜け、今朝はさすがに涼しいです。雲が北東から南西に速めに流れる様子がいつもと違います。
昨日の『朝カフェ次世代研究会』では大木さんが『起業について、ひと言、ふた言』ということで、サラリーマンや雇われ子会社社長、そして、自らの企業を立てたあたりの違いなどについてお話をされていました。今朝は、そこから生まれた決意について。
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■プチ成功の殻を破る理由
「なぜ起業したのですか?」
昨日の勉強会での質問を受けて、大木さんは次のように応えてました。
「その返答って、『なぜ転職したのですか?』へのものと似ていると思うのですね。
前職で『何かが違う』と思うところからスタートするわけです。」
大木さんは、勤めていたソフトバンクが大企業になりすぎたことが一つの原因だとおっしゃっていましたが、このフレーズを聞いて自分の起業体験がフラッシュバックしました。自分は2000年、妻子やローンを持ちながら37歳で起業した、起業家としてはスロースターターでした。
「分野が違ってもビジネスを成功させることができる。」
30代前半サラリーマン時代、技術知識もMBA知識も総動員して新素材開発にエネルギーをかけた4年がかりのプロジェクトが成功して、ある意味、怖いもの知らずになっていたからなのでしょう。このように強く思っていました。
1999年、ITバブルの時代です。あちらこちらでクイック上場というような事例もあって、焦っていたのも事実でしょう。自分もできるはずと、傲慢な気持ちが混じっていたのでスタートが切れたのもあります。そして、内心持っていた一番の理由が次のようなものでした。
「このままでは楽をしてチャレンジしなくなってしまう。」
そう。プチ成功をしてきたときに、その殻を破らなければ、自分は怠けて楽をしてしまう。そういうタイプであることを一番良く知っているのが本人でした。それなので殻を破ってみたのです。
言うのは格好いいのですが、その後の、ぶざまな状態は悲惨でしたが(笑)。
※詳しくはこちら>>オルタナティブな生き方(苦闘編)
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■再び殻を破ろうという決意
CACHATTOは7年前、携帯電話でのリモートアクセスからスタートしました。4年前にPCから、2年前にiPhoneから、そして今年に入ってAndroid、iPadなどから、マルチ端末でリモートアクセスができるサービスになっています。1ユーザーで4端末まで登録できます。
・それぞれの端末に適切なユーザーインターフェース
・それぞれの端末固有IDをキーにする
・それぞれの端末に情報を残さないシンクライアント
・それぞれが進化するNotesやExchangeなどの社内グループウェアとの連携
このようなことが簡便かつセキュリティ高く実現できるインフラサービスになってきています。
お客様要望に答えながら、ひたすら製品を創り込んで走っていたら、いつの間にかこういう姿になっていた、というのが正直なところです。ある意味、とてもニッチな、専門領域の問われる分野でもあります。
現在、会社としては、多数の案件をいただきながら、各種グループウェアや新端末への対応のスピードを緩めることなく、使い勝手を改良し、同時に安定した品質のサービスを提供するという、相当チャレンジングな領域へと入ってきています。
走っていて苦しいことも多いです。うまく行かないことも多いです。
ただ、自分たちがプチ成功にそれなりに満足し、そこに甘んじていないかを見直す時期なのではないかとも考えています。そのためには何をしなければいけないか。
・マーケティングはこれでいいのか
・テスト体制の構築が急務ではないか
・サポート陣容はこれで間に合うのか
・製品開発体制は大丈夫か
・次の目玉機能は何にするのか
・「グローバルニッチ」の可能性は無いのか
「なぜ起業をしたか?」のひと言から、様々な考えが芋づる式に引っ張り出されました。そして、もっと動こうと、意欲が沸いてきて、「殻を再び破ろう」と、決意をしたのです。
やはり、人のお話は様々な機会を通じて、拝聴すべきだと思いました。
『朝カフェ次世代研究会』の関係者の皆様、ありがとうございます!