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ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

iPadは「一過性」か:感動的なUIだがすぐに飽きられたWiiと似ている説

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★iPhoneやTouchよりでかくて重いので使う場も極めて少ないか。

iPadの「見やすさ」と「操作のしやすさ」は感動的です。すでに触ったことがある人もだいぶ増えていると思います。その感動を覚えるだけでも触ってみる価値、あるいは所有してみる価値もあると思います。

ところがこれって、あの任天堂Wiiが当初くれた感動と似ていると思いませんか?そして、Wiiですが、当初は数本のソフトを買って感動しまくりましたが、その後は、テレビ画面に出すことも稀になっています。飽きずに日常の場で使っている人が何%残っているのでしょうか。

iPadを買うと、標準でメールやウェブ、YouTube、動画閲覧、写真閲覧、iPodなどができます。これはWiiでMiiを作ったり、インターネット接続やらメール、さらにYouTubeやテレビ番組が操作できる基本機能と似ていますよね。何かしようとしたら、ソフトを導入していく必要があるのもモデルが同じです。

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この「一過性」の思いを大きくしたのが、入手したiPadと週末を過ごしたある知人のコメントでした。「すぐに飽きた」と。曰く、その「見やすさ」と「操作しやすさ」以外には、iPhone以上のものがあまり無いとのことです。

iPhoneは、その身につけられるというシチュエーションの増大により新しい価値を高めましたが、iPadは、持ち歩くのがかなり限られます。さらに大きいので、電車の中で取り出すという気持ちすらあまりしません。それならパソコンを取り出した方がいいくらいです。

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しばらくiPadを使った後にiPhoneに戻ると、そのサイズの違いに、まるで小さな画面の中に潜り込んでいくような錯覚を覚えます。不思議の国のアリス現象です。iPhoneはアイコン一つ一つまでが小ぶりにできています。これはつまり、iPhoneのUIの適正サイズがiPadであるということです。

一方、何かまとまったことをしようとするのであれば、パソコンが圧倒的に仕事しやすいです。タッチパネルはどうしても手元を見ながら作業するのでタイピング効率が悪いです。どうしてもiPadでまとまったホワイトカラー仕事をするということは無さそうです。Wiiでやらないのと同じです。

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ゲーム機としては面白いし、今出回っているゲームでも楽しいです。アメリカのiTunesカードでアメリカのAppleアカウントを作成し、パソコン経由でダウンロードをすれば、ゲームソフトは体験できます。かなり楽しいです。Wii的な感動です。

ただし、ゲーム機としては嵩むし重いという、結構致命的な問題があります。きっと居間用になるでしょう。だからより、Wii的な「一過性」の予感がするのです。いかがでしょうか?

Comment(4)

コメント

私も先週、知人に購入を依頼しました。
池田信夫さんが先週の「イノベーションセミナー」で言っていたのは

ipadはyoutubeとの相性がいいので若いyoutubeのユーザーが買う
iphoneより大きいので目の悪い中高年や老人が買う

日本でも年内に100万台売れるだろうとのことでした。

iPhoneもそう言われていた

個人的には全く違う印象ですね。(古くからあるが)新しいカテゴリなので、ネガティブな評価になるのは致し方ないとは思いますが違います。


まず、iPad向けのコンテンツもアプリも(少なくとも日本では特に)出揃っていない段階です。そもそも発売されてすらいないので、今の段階でアプリをリリースしているのはごく少数ではないでしょうか。またiPhoneよりも自由なマルチタッチ端末ということは、それだけ開発者の力量が問われますから、開発にも時間が掛かります。


iPadのハードウェアだけを評価すれば、それは大きなタッチスクリーンの単なるスレート端末でしかありません。タッチスクリーン+マルチタッチの価値を決めるのはアプリ(とその開発者の力量)なんです。完全にアプリに依存しているので、アプリコンテンツが出揃っていない段階で評価しても価値を理解することは難しいと思います。


米国ではiPad向けのゲームがリリースされていますが、それもiPhone向けから移植されたものばかりというのが現状です。これはiPadの発売と同時にリリースすることを目指した為と思われます。OS4.0からは、ゲームSNS基盤も提供されますが、エンタメ的に成熟していくのは年末から来年にかけてではないでしょうか。


企業への導入に関しては、iPhone OS 4.0の登場により、暗号化や企業独自のカスタムアプリをiTunesレスでワイアレスで直接配信することが可能(http://1cc.jp/jb3tcc)になるなど、企業向けとしても注目されるはずです。ただしiPad向けの新OSは秋リリースですが。


iPadはアプリによって価値が生まれます。iPhoneと比較しても、UIの自由度(画面解像度+サイズ)は桁違いに高く、コンテンツ配信のインフラ(AppStore+SDK一般配布+DRM保護+世界展開が容易+課金方法が充実+単一機種仕様)として機能する製品です。


製品自体が初期段階にあり、これから価値が生まれる、成熟していく製品ですから、今、日本で発売されてもいない、コンテンツが出揃ってもいない段階で判断しようとしていること自体がそもそもおかしいと思うのですが。むしろ来年後半に同じ記事をもう一度ここに掲載して下さいお願いします。

石原遼太郎様、コメントをいただきありがとうございます。

> 私も先週、知人に購入を依頼しました。

楽しみですね!デカiPhoneはそれだけでも体験する価値があると思っています。

> ipadはyoutubeとの相性がいいので若いyoutubeのユーザーが買う
> iphoneより大きいので目の悪い中高年や老人が買う

iPhoneを使い慣れていると全く違和感なくiPadに入っていけます。さらに、画面が大きくて、小さい字が見づらくなってきている自分としてはとても見やすいのも確かです。今悩んでいるのは、iPhoneと比べるときっと使う頻度が10分の1かな、というところです。そこに果たして3G回線のものを入れるのかWiFi機種を勧めるのか。Apple社は選択肢を用意して、ユーザーに使い方を開発してもらうという寛容さも持っているように感じられます。

iPhoneもそう言われていた 様、大変参考になるコメントをいただきありがとうございます。

自分もiPadには大いに期待しています。「Wiiの二の舞にならなければいいな」という気持ちで本エントリーをしました。ゲームだけではなく、この大きなパッドで何ができるのかを創りだしていくは、ご指摘のとおり、開発者の力量に大きくゆだねられていることになりますね。

まだアプリが揃っていなくても、素性の良さは特筆ものだと思います。特にiPadのSafariブラウザで社内のウェブが操作できる実験環境を持っていますが、ビジネス向けで多いなポテンシャルを感じています。

WiiやDSの場合と違い、Appleではアプリケーションの開発門戸をしっかりとしたSDKで開いており、また、流通までもケアしているので、格段に「思いもつかなかった使い方」を醸成していくのは自分も努力したい部分ですし、楽しみにもしています。

ただ、現時点で一般の人がiPadを買ったとしても、意外とかさばるし、使い道は少ないし、後悔する可能性も感じました。アーリーアダプターとしては、あまり騒ぎすぎない方がいいかなと、逆張りの意見を出してみています。

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