iPadのビジネス利用(1):パワポをKeynoteに変換してプレゼンする
従来から内心うらやましく観ていたことがあります。MacユーザーのKeynoteを使っている様です。KeynoteというのはMac版のPowerPointのようなものなのですが、画面遷移や部品がMacらしく、不思議とプレゼンテーションが洗練されて見えたりします。
そのKeynote、iPad用がアメリカのAppStoreから$9.99で出ています。パソコンiTunes経由でダウンロードしてみました。マルチランゲージ対応は元来できているので、普通に日本語で使えます。
まずはプレゼンテーションをiPad上でゼロから作ることもトライしてみたのですが、さすがにちょっと大変です。写真やらなにやら、いろいろと使いたい部品が揃っていません。それと従来からのパワポで作成したプレゼンテーション資産を利用できないのも少しむなしいです。
そこでちょっと調べてみると、できるのですね。MobilemeやGmailなどの、iPhoneやiPadから使えるメールアカウントに、メール添付ファイルとしてパワポファイルを送信し、それをiPadで開くと、そのファイルはビューワーと変換の二段階に処理できるようです。
■元のパワポファイルです。
■まずは、iPhone/iPadメーラー標準の添付ファイルビューアで閲覧できます。意地悪でpptxファイル形式を使ってみますが何ら問題ありません。ビューアーなので配置やフォントは結構ずれたりします。ビューア画面でiPadの場合は「Keynoteで開く」というボタンも出てきます。
■「Keynoteで開く」をタップするとKeynoteが立ち上がり、変換が実施されます。そこで変換がうまくできなかったフォント類についての情報が表示されます。
■Keynoteファイルになりました。色の欠けや微妙なずれは発生していますが、手直しはできそうなレベルです。もちろん、MacからのKeynoteはそのままストレートに移植できるということも容易に類推できますね。
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これでiPadにしくんだプレゼンテーションを「iPad Dock Connector to VGA Adapter」経由でプロジェクターに出力すれば、iPad単体でKeynoteが使えることになります。Keynoteを使いたいが為にMacを買う必要もありませんね。
ちなみに、PowerPoint上でのアニメーションもほぼそのまま移植されます。ただし、Keynote上でのページ切り替えを設定すると、PowerPointの元々のアニメーションは無効化されてしまう様子です。
★なお、本投稿に使っている通信や写真はiPadを持っているアメリカの協力者に送ってもらいました。