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ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

母の腕骨折をきっかけに実家用にルンバ (4)

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会社のルンバが調子いいと聞いていた両親宅で、母の腕の骨折をきっかけにルンバを購入し、その後、大活躍しています。朝メールの記録より抜き出します。

■2009年06月04日
両親がルンバを買ってしまいました。。今度は一般家庭におけるルンバの報告をします。

■2009年06月05日
ルンバが実家で活躍を始める。短時間で驚くほどゴミが取れて大満足。父もいいおもちゃだとリモコンを手にルンバを追いかけています。

以下、【朝メール】20090707より__

==ほぼ毎朝エッセー===

□□絶望・希望・欲望

4月の最終土曜日のことです。恒例になっている、大学時代の友人のお墓参りに行き、帰りに一緒に行った友人と池袋で呑んでいたときです。妹から電話が入ります。何かと思うと、母がベッドの手前で落ち、腕をものすごく痛がっているとのことで来てほしいとのことです。何の役に立てるかは疑問でしたが、取り急ぎ田端の実家に行きました。

到着してみると、母は床に仰向けになり、確かにすごい形相をして腕を痛がっています。聞くと、救急車を呼ぶのは迷惑をかけるので嫌だと、痛みが治まるのを待っているとのことでした。ただ夕方8時頃からすでに11時、3時間も痛みが続いているのをみると、さすがに何かありそうです。自分はとりあえず仮眠を取ることにしました。

夜中の1時頃です。やはり救急車にきてもらうことにしたと、起こされました。救急車は15分くらいでやってきます。外に行き、誘導をします。救急隊員が3名、手際よく分業をしてやってきてます。やはり頼もしく感じるものです。救急隊員たちは、取り急ぎ、様々な器具で腕を固定し、担架に乗せる準備をします。特にかかりつけの外科医がないということを知ると、その後は病院探しが始まります。救急車に乗っているパソコンと携帯電話とであちらこちらに受け入れを交渉しています。かれこれ1時間くらい経ったころでしょうか、東京北部病院というところで受け入れてくれることが決まったとのことです。母は妹が救急車に同乗して連れられていきました。

結果的には日曜日の未明に入院したことになりますが、実際に診てもらえるのは月曜日にならなければだめだとのことです。聞いてはいましたが、日本の救急医療事情もあまり優秀ではないものだと思いました。日曜日にお見舞いに行くと、そこは6人部屋、なんとも雑居部屋的な病室でした。東京北部病院というから大きな病院かと思っていたら、東京「きたべ」病院と読むそうで、北部さんの病院だったのです。

月曜日にレントゲンを撮ると、陶器の花瓶がバラバラに割れた状態であるとのことです。治療方法は腕をひたすら固定して、骨と骨の間に芽が生えてきて、破片たちがつながるのを待つしかないとのことでした。何せ右腕です、今後かなり不自由しそうとの思いが心をよぎります。その後、骨の芽は出てきたかということが関心ごとになりますが、なかなか出てきません。父は日課のように病院に見舞いに行ったりしながら、一人暮らしにチャレンジしています。

その後の入院生活ですが、病気ではないので、土日は外泊を許可してもらい、兄弟で交互に実家に連れ戻し、羽を伸ばしていました。母は病院での患者たちの絶望的な事情を「代議士たち、匿名で1週間とか入院体験すればいいのに」と、話していました。

かれこれ6週間、無事に骨もつながりはじめたころに退院します。掃除とかで腕や腰に無理をさせてはだめだと、両親はルンバを購入する決心をします。その後、無事に稼動させることができ、かなり沢山ゴミが取れると喜んでいます。やはり普通の掃除機を使うのはすでに無理だといいます。それでもカーペットを清潔に保てるのはとてもありがたいとのことです。母は平日は毎日、北部病院へリハビリに通っています。iPodが単調なリハビリにはとても助かるとのことです。母はiPodシャッフルを赤青緑と3色取り揃えて、それぞれに違う曲を入れて気分で使い分けをしています。(なんという大人買い。。)

今回のプロセスを、母は「絶望から希望、そして今は欲望ね。」と笑って言っています。年齢的なものもあるのですが、やはり骨折は「絶望」を感じさせたのでしょう。さらに病院の事情もなかなか悪く、絶望感は大きなものだったのかも知れません。それが骨がつながり始めるとともに「希望」へと変わり、今では、あれもこれもやりたいという「欲望」に変わってきているとのことです。

「望みがあるから生きていられる」といいます。今よりもよくなる生活、今よりもよくなる自分、そういった未来への取り留めのない期待があっての「望み」、その変化形が絶望・希望・欲望とは!なかなか面白いです。聞いて朝メに書きたくなりました。

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★その後、実家は何らかの電波障害があるようです。ルンバのリモコンがうまく使えません。父が問い合わせをし、リモコンを交換したり本体を交換したりと、iRobot社のサポートの方には大変親切にご対応いただいたのですが、問題は解決しませんでした。電波障害なので、たまに使えることもあるようです。今は掃除したい部屋のドアをしめて、30分以上閉じ込めておくようにして使っています。

★おかげで実家のカーペットや床は、いつも整然ときれいになっています。とても人力ではあそこまで丁寧に掃除機をかけられるものではありません。

★介護ロボットのひとつの姿ですね。「なぜこのような製品が日本メーカーから出てこなかったんだ。。」と、元外交官で愛国心の強い父は、ルンバの性能に満足しながらも、同時に心底悔しがっています。

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