子育てと会社育ての心理状態には共通点があります
★せっかく生まれてきた子どもにはなるべくいい思いをしてもらいたい。会社における創業者心理も全く同じだと思います。
【朝メール】20070117より__
===ほぼ毎朝エッセー===
□□なるべくいい体験をしてもらいたい
英語では出産をデリバリーといいます。出産という動詞はdeliver、名詞でdeliveryです。ピザのデリバーと同じですね。
『出産』というと、母親が産み出すという感じがしますが、『デリバリー』というと、「この世の中に届けられた」という感じがするから不思議です。そんな表現がされるから赤ん坊はコウノトリが届けるという概念も出てくるのでしょう。まさにピザを届ける感覚でしょうか。
「せっかくね、この世の中というものを体験できるようにデリバーされたんだから、なるべくいい体験をしてくれよ。」親はデリバーされた赤ん坊に対して、不思議なもので、こんな感じのことを思います。
デリバーされた赤ん坊、体の機能は殆ど未発達です。ひたすら泣いて息をして乳を呑んでは出す、まるで微生物を見ているようです。せいぜい手足と頭がついた腸です。それがあれよあれよという間に目を開け表情で気持ちを訴えるようになり、体の機能が徐々に連携し始め、自分の体を動かせるようになり、這って移動することに情熱を燃やし、立つ様になり、話すようになり、歩くようになり、どんどんと人間らしくなっていきます。
子ども本人は、成長したいという膨大な情熱と苦労に向かって、毎日時間をかけて努力を注いでいます。徐々に成長する様を見ていると、親としては、ますます「なるべくいい体験をしてもらいたい」という気持ちが高まってくるのです。
さて、この数年、会社でも似たような気持ちになっていることに気が付きました。会社をゼロから立ち上げて、それをあきらめることなく成長させていっている内外の人たち、成長への膨大な情熱と苦労、それを毎日時間をかけて注いでいます。会社が徐々に成長する様を共有していると、その構成メンバーには「なるべくいい体験をしてもらいたい」と思えてならないのです。
「なるべくいい体験をしてもらう」ためには、やらなければいけないことも沢山あります。そこに至るためには、構成要素の我々としては、ああだこうだ、意見を沢山言い合って、お互いにその発言を聞きあって、そして、たまには言いづらいことも議論するような課程も必要です。でも、いつも基本的な気持ちとして流れているといいです。
「お互いにね、なるべくいい体験をしようよな!」と。
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□□今日のうんちくコーナー
出産はデリバー、さて、出産予定日は何でしょう?
答え: due(デュー)とかdue dateと表現します。
dueって、「due to ・・・」「・・・が原因で」という形で最初に習いますが、実は「いつまで」という期限の意味もあります。
それなのでこんな会話が飛び交うのですね。
"My wife is expecting a baby."
"Oh, congratulations! When is she due?"
"June 24th"
ちなみに今日のうんちく第二弾は、
When/Who/How/Where/Why と Whatの違いについて。
上記で"When is she due?" と表現したことをWhatで聞くとつぎのようになります。"What's her due date?" そうです。実はWhenの代わりにWhatの後ろに意味を付加する単語をつければ同じように使えます。
Whenには時間の意味があるので、dueといえばいつ?ということになるのです。それをWhatで使う場合は後ろにdateという意味単語をつければいいのです。
同様に「それ、どう?」と聞くときに"How is it?"、これを同じように "What is it like?"と、likeをつけて表現することでHowと同じ意味合いを持たせることができます。逆に、"When is her due date"とか"How is it like?"は意味の重複になるので聞いていると不自然な表現になるのです。