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ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

60過ぎに本を出し人生が変わった実体験をしたお話 (2)

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【朝メール】20091030より__

===ほぼ毎朝エッセー===

□□本を出して人生が変わった実体験をしたお話 (2)  >>(1)はこちら

ちなみに佐々木さん、このWork-Life-Balanceという言葉は嫌いで、本当はWork-Life-Managementだといいます。確かにWork-Life-Balanceというと、仕事を少し手抜きしてライフの方に重心を置くというようなニュアンスがありますが、Work-Life-Managementであれば、足りない時間を管理して両方に最大限にエネルギーを注ぐというような意味合になります。

この本のテーマが、今の家族間での殺人事件が多発する日本社会での「足りない何かを充足させるもの」という位置づけになったのでしょう。本の出版以降、各社企業や非利益団体による講演会が次第に増えいったそうです。最初の講演のときには何を話そうかと、自作パワーポイントで資料を考えあぐねていたそうです。

NHKの「知る楽 仕事学のすすめ」の取材が入るようになります。今年の夏に放映される前には、テレビ取材が会社に合計9回にも及んで来て、あらゆる場所が撮影されていったようです。社員の人たちは、いつ自分が番組に出るかとわくわくしていたそうです。

講演の回数は2007年には26回、2008年には46回と次第に増えます。2009年の前半には23件、5月頃には一段落したかと思い、依頼をそのまま受けていたら、テレビ放映や2番目の本の出版と相まって、どっと増えて、ついに11月には17回の講演が依頼されている状態になってしまったとのことです。なんともすさまじい回数です。東レの広報部の試算では、これらの広告宣伝効果は2億円になると報告もあったそうです。東レ経営研究所には、ライフワークバランスというテーマで新しい事業が生まれるそうです。

仕事だけではなく、家族の方にも変化があります。沖縄からも講演依頼があり、講演費も2万円と安く日帰りできついので断ろうと思っていたところ、奥様の「沖縄なら行ってみたい」との一言で行くことにしたそうです。奥様は病弱であったことから、殆ど旅行に一緒行ったことがなかったそうなのです。ちなみにその沖縄講演では、聴衆が一言一言に反応し、さらに質問の答え一つ一つに拍手がでるくらいの盛況で、通常100名の会場に、300名が詰め掛けるような状態だったそうです。

従来は殆ど口を聞くことの無かった息子さんとも、わだかまりが取れて、スムーズな間柄になったといいます。今ではお付き合いする人たちの層が3年前とは全く変わったとのことです。「講演で一緒になった勝間和代さんの言う『わらしべ長者理論』って確かにあるんだよね。目の前のことに集中して全力でやって、そこに少しの工夫を加えていると、それがびっくりするようなものに変化していくんです。」

「自分がこの変化に一番驚いています。」と、生き生き話す佐々木さんを見ていて、なぜだか自分までが嬉しくなってしまうのが不思議でした。インターンに来ている学生が友人とお話を聞きたいというきっかけでお会いし、実は自分が楽しんでいたのでした。「佐々木さん、いくつなのだろうか?」帰り道、iPhoneでホームページを見て1944年生まれと知り、思わず頭が下がってしまいます。

佐々木さんのオフィシャルページがあって、そこに多数コラムが載っています。

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