オルタナティブ・ブログ > 坂本史郎の【朝メール】より >

ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

60過ぎに本を出し人生が変わった実体験をしたお話 (1)

»

【朝メール】20091029より__

□□本を出して人生が変わった実体験をしたお話 (1)

「11月には講演依頼が17回もあるんですよ。NHKにも出て、もう自分がびっくりしています。」

一昨日は、社内に来ている学生インターンの荒牧さんたっての希望で、新浦安にある、東レ経営研究所の佐々木社長のお話を聞きに出向きました。ちなみに東レ経営研究所は、東レの経営企画部門の一部が外に出たような会社で、シンクタンク、研修機能を集約しています。そこでの佐々木さん、開口一番の言葉でした。

いいじゃんネットを2000年に立ち上げた当時に、佐々木(常夫)さんは、東レの経営企画室に室長としていらっしゃいました。その経営企画室はベンチャー支援制度の母体でした。その後も、東レ経営研究所にお邪魔する機会があると、近況報告などをしていたのです。

自分は東レから離れてもう10年近くになるので、東レ内部での噂話からはすっかり縁遠くなっています。佐々木さんが本を出されたことなども知りませんでした。2ヶ月ほど前に本屋で何気なく手に取った平積み本の『部下を定時に帰す仕事術』に、佐々木さんの名前と顔が出ていたことにたいそうびっくりしたのでした。

==

さて、佐々木さんに本を出したきっかけを聞いてみました。すると、AERAという雑誌に4年ほど前「カエリーマン3人衆」という記事がきっかけだったといいます。早く会社から帰宅するビジネスマンの特集が組まれ、そこに取材されたそうです。この記事の中で、佐々木さんは、自閉症の子どもを持ち、さらに奥様が肝臓病をわずらって、自殺未遂を繰り返したような家庭事情の中、仕事と家事を両立させてきたというお話で載ったそうです。困難な状況を早朝出勤と定時退社という手法で乗り越えたのです。

その雑誌を見たWAVE出版の玉腰社長という方が、3度参りで本を執筆しないかとやってきたそうです。「忙しいから無理だ」と断り続けたそうなのです。4度目に「ご家族のために書きませんか」といわれたことから、書いてみる決心をしたそうです。

書き始めた当初は、家族のプライバシーなので出版には至らないだろう、さらには、奥様もご子息も出版には絶対反対だったそうです。ところが、実際に原稿を作成していくと、曖昧な記憶をはっきりとさせるために、家族で細かく歴史を思い出す作業をしたそうです。そのプロセスからは「え、そんなことを思っていたんだ」とか、「お父さん、そんな仕事をやっていたんだ」というような発見も多数あったそうです。一緒に住んでいても意外と分かり合えていないのが家族なのだということも改めて実感したそうです。

土日を全部犠牲にして3ヶ月半、書きあがった原稿を目にして、ご家族の方々は「お父さん、これ、出版しよう」と、特に反対だった息子さんからの支持も受けて合意することができたそうです。

そこでできたのが『ビッグツリー (WAVE出版):家族の危機を抱えながら、東レ同期トップで取締役。「ワークライフバランス」珠玉のモデル。奇跡の家族再生を果たした手記』という本でした。60歳を過ぎてから書いた本です。ちなみに佐々木さん、このWork-Life-Balanceという言葉は嫌いで、本当はWork-Life-Managementだといいます。

以下次号・・

Comment(0)

コメント

コメントを投稿する