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組織開発・人財開発・IT・ビジネスについて、日々、感じたことをつづります。

「不安」と「いつもどおり」が引き起こす「思考停止」を止める

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全世界が『VUCA(ブーカ)』の中にある

「VUCA」は、ビジネス環境や個人のキャリアを取り巻く状況を表現するキーワードとして使われることが多いので、聴いたことがある方も多いと思います。

「VUCA」は、Volatility、Uncertainty、Complexity、Ambiguityの頭文字をとって作られた単語です。

  • Volatility   変動性。不安定で変化が激しい
  • Uncertainty 不確実性。不確実性が高く先行きが見えない
  • Complexity 複雑性。様々な要素が複雑に絡み合っている
  • Ambiguity 曖昧性。ものごとの因果関係があいまい

インターネットの登場以来、急速にグローバル化が進み、経済、企業や組織、個人のキャリアにいたるまで、ありとあらゆるものを取り巻く環境の複雑さが増し、将来の予測が困難な状況と言われてきました。

その一方で、近年のAIに代表されるようなITの革新的な技術進歩によって、「予想できること」や「管理できること」が多くなってきました。

例えば、生産管理された農業によって提供される野菜、生産管理された漁業によって提供される魚 など...、私たちの世界は、人間によってコントロールされたもので溢れかえるようになりました。

その結果、私たちの世界は、人によるコントロールが可能』であるかのような幻想が蔓延していたように感じています。

ところが、新型コロナウィルス(COVID-19)によって、その幻想はいとも簡単に崩れさり、経済よりも根本である「人間が生存する環境」そのものが「VUCA」であることを感じているのではないでしょうか?

コントロールできないモノやヒトへの「不安」「不満」「恐れ」「怒り」

人は、自分でコントロールできないモノゴトやヒトに対峙すると、「不安」「不満」「恐れ」「怒り」といった感情を抱きます。感情は、周りの人達に伝搬したり、行動に影響を与えたりします。

新型コロナウィルス(COVID-19)が蔓延し、日々、世界の至る所で感染者や死亡者が増え、経済への打撃が進み、先行きが不透明な状況が続いています。この状況の中で、多くの人達が「不安」「不満」「恐れ」「怒り」といった感情を抱き、その感情が伝搬しているように感じています。

私もそのような感情を感じている1人ではありますが、EQトレーナーとして、感情に押しつぶされないように、自分の感情をマネジメントしています。具体的な方法は、後述しています。


【参考】『感情知性(EQ:Emotional Intelligence Quotient)』をトレーニングすると、自分や相手の感情を俯瞰的にとらえ、マネジメントできるようになります。
大坂なおみ選手の全豪オープン優勝にみる感情を整えるということ(感情知性:Emotional Intelligence Quotient)


「いつもどおり」という「思考停止」

人間は、予期しない事態に対峙すると、それを正常の範囲内としてとらえ、精神的なストレスを回避し、心を平静に保とうとします。つまり、自分が感じている「不安」や「恐怖」を回避するために、根拠もなく「自分だけは大丈夫」と想い、危険性を低く見積もろうとします。これを「正常時バイアス(normalcybias)」と言います。

ストレスが強くなると、心を落ち着けるために「正常時バイアス」が働き、「いつもどおり」をしたくなるかもしれません。

「いつもどおり」会社に行く。

「いつもどおり」お参りに行く。

「いつもどおり」公園に行く。 etc...

「いつもどおり」は、自分または誰かの「いのち」と引き換えにしてまでも、「本当に必要なことなのか?」「今、やらなければいけないことなのか?」を考え、自宅で過ごす時間を最大限にしてほしいと思っています。

【参考】「したいこと」をするのではなく、「しなければいけないこと」をする

自分でコントロールできることを増やす。楽しく没頭できる時間を増やす

私たちの世界は、新型コロナウィルス(COVID-19)の蔓延により、コントロールできないモノが前提になりました。自分がコントロールできないモノやヒトに注目すると、「不安」「不満」「恐れ」「怒り」といった感情に支配されやすくなります。

このような状況で、感情に振り回されないように意識していることは、今まで以上に自分でコントロールできることを増やし、コントロールできることに集中する、楽しく没頭できる時間を増やすようにしています。

ご参考までに、私が、日頃行っていることの一部をご紹介しておきます。
(オレンジ色は、外出自粛要請後に増やしたことになります)

①朝風呂に入る
好きな入浴剤を入れたお風呂に、好きな音楽を聴きながら20分~30分入る。

②情報を選択する
TVやネットニュースの見出しや切り取られた情報ではなく、1次情報の全文を読む。見出しや切り取られた一部の情報ではなく、全体のコンテキストを把握する
極力TVをつけない。コメンテーターの負の感情を受け取らない。

③読書をする(本・漫画・雑誌も含め、活字を読む)
さまざまな分野の新しい本を読む。雑誌や漫画なども含め、活字に触れる。
お気に入りの書籍を再読する回数を増やす

④ストレッチをする
室内でできる運動として、ストレッチをする。
ストレッチの時間と回数を増やす

⑤新しいレシピで料理をつくる
地域の食材を取り寄せる
今まで取り寄せていない所を調べて、取り寄せてみる
今まで作っていた料理を他の方のレシピを調べ、作り方を変えてみる

⑥創る・作る作業をする
絵を描く。DIYをする。手芸をする。

⑦花をかざる
定期的に花を購入する。
花の量を増やす。
購入した花の写真をSNSにアップする。


⑧人とのコミュニケーション(オフライン・オンライン)
複数の人とコミュニケーションする時間を増やす

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