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大坂なおみ選手の全豪オープン優勝にみる感情を整えるということ(感情知性:Emotional Intelligence Quotient)

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大坂なおみ選手、全豪オープン優勝&世界ランキング1位。おめでとうございます!

感情をマネジメントするということ

皆さんは、昨夜の全豪オープンの決勝戦はご覧になっていましたか?ご覧になっていた方は、2セット目の途中から、大坂なおみ選手の感情が乱れていくのを見て、「このままでは・・・」という不安な気持ちで試合をご覧になっていたのではないでしょうか?

そして、試合をご覧になっていた方は、第2セット~第3セットの大坂なおみ選手の『感情』と『行動』の変化を見て、感情マネジメントの重要性を再認識された方も多いのではないでしょうか?簡単にまとめると、以下のような変化がありました。

  1. 第2セット:
    感情が乱れ、怒りで振り回されていることは誰が見ても明らかな状態。
    ボールを強くコートにたたきつける。涙がにじむ。
    逆転前は喜びの感情が、逆転後は怒りの感情が、表情や行動に現れていた。
  2. トイレットブブレーク:
    感情をリセットするためにトイレットブレークを要求したと推測。
  3. 3セット:
    感情のスイッチを完全OFF。
    何があっても無表情。
    1つ1つに一喜一憂せず、淡々とプレーする

特に、第2セットは、5ー3でリードし、あと1ゲームで優勝というところから、まさかの4ゲーム連続で奪われ逆転されるという、大坂選手にとって『望まない結果』となりました。
そして、第3セットに入って、大坂選手が無表情でプレーする姿を見て、トイレットブレークを要求したのは、ご自身で感情マネジメントをするためであり、見事に感情マネジメントをされてきたと感じました。(近年、大坂選手が強くなった背景にメンタルトレーニングがあることは有名ですが、このメンタルトレーニングの要になるのが感情マネジメントです)

感情に振り回されると、いつも通りのプレーができなくなり、それまでの努力が結果につながりません。いつも通りのプレーをして、努力を結果につなげるために、感情のスイッチを完全OFFにして、淡々とプレーに徹する姿は、第2セットまでの大坂選手は、まるで別人のようでした。

EQ:Emotional Intelligence Quotient(心の知能指数/感情知性

大阪選手の試合から分かるように、『自分が望む結果を手に入れる』ためには、自分の感情を知り、適切に感情マネジメントできることはとても重要です。

  • 今、この瞬間、どんな感情ですか?
  • 日常生活で自分の感情の動きを観察していますか?
  • 日々のちょっとしたイライラやモヤモヤを放置していませんか?

「嬉しい」「楽しい」「哀しい」など、日々の生活の中で、自然に湧き上がってくるのが『感情』です。毎日、毎日、沢山の感情が自然に感情が湧き上がってくるが故に、1つ1つの感情に丁寧に向き合うということをしていないかもしれません。

ところで、皆さんは、EQ:Emotional Intelligence Quotient(心の知能指数/感情知性という言葉を聞いたことはありますか?世界経済フォーラム(World Economic Forum=WEF)(通称:ダボス会議)で発表された、2020年にビジネスパーソンに必要とされるスキルの第6位が、Emotional Intelligence です。
The 10 skills you need to thrive in the Fourth Industrial Revolution


EQは、2020年ビジネスパーソンに必要とされるスキルにEmotional Intelligenceがランクインしたことで、再注目されていますが、1990年 心理学者のピーター・サロベイ博士、ジョン・メイヤー博士によって提唱された理論で、1995年には、 ダニエル・ゴールマン氏が「Emotional Intelligence」というタイトルで書籍を出版し、世界的にベストセラーになりました。(学術的には、EI:Emotional Intelligenceと表しますが、知能指数(IQ:Intelligence Quotient)に対比される概念として、EQ:Emotional Intelligence Quotient表現されるようになりました。)


今でこそ『自分の感情を知り、感情をマネジメントする』スキルを身に着け、感情知性の専門家として活動している私ですが、完全に身につけるまでは、日々、感情に振り回されていました。一番近くでその過程を見てきた夫からは「感情に振り回されていた様子をビデオに撮っておけばよかった。ビデオに撮っておいたら、トレーニングでスキルとして身に着けられることがより分かりやすかったね」と言われるほどです。

私自身がトレーニングで身に着けることができたからこそ、自信をもって「トレーニングで身につけられます」ということができます。
そして、これからは、今回の全豪オープンの大坂選手の試合を事例にさせていただき、『自分の感情を知り、感情をマネジメントする』大切さを伝えていきたいと思います。

*(参考)どうすれば、行動に移せるか?(感情を理解する編)

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