TechGALA@名古屋 地球の未来を拓くテクノロジーの祭典が「愛」と「情熱」と「笑顔」で溢れていた理由
2025年2月4日〜6日、愛知県名古屋市栄地区・鶴舞地区を中心に開催された、TechGALA Japan
こんなにも「愛」と「情熱」と「笑顔」で溢れる大規模 Techイベントは、過去にあったでしょうか?TechGALAに参加された方であれば、きっと、私と同じように感じられたのではないでしょうか?
TechGALAの感動を「言葉」だけで表現するのは難しいのですが、TechGALAで受け取った「愛」と「情熱」をブログに残しておきたいと思います。
『機会の希少性』と『生命が織りなす鼓動』
TechGALAは、地理的に離れた複数の場所を舞台に、興味深いテーマのセッションやイベントが平行して開催された、他に類を見ない大規模イベント。タイムテーブルには、『機会の希少性』という表現がぴったりな、TechGALAだから実現できた、魅力的なプログラムが数多く並んでいました。魅力的なプログラムから「どれに参加するか?」を決めることは、オリンピック開催地で「どの競技を観戦するか?」を決めるようなもので、個々の判断力と調整力が求められる時間でもありました。
セッションが始まると、スピーカー×スピーカー、スピーカー×オーディエンスの「愛のある好奇心」が共鳴し、圧倒的な熱量で会場が包まれていました。TechGALAが他に類を見ない、唯一無二のTechイベントであったのは、TechGALAに集う人たちが「情熱」と「覚悟」をもって挑む人たちであり、その人たちの生命が織りなす鼓動をダイレクトに感じることができる、リアルイベントだったからだと思います。
神は細部に宿る(Der liebe Gott steckt im Detail
イベントの企画・運営に携わった経験があれば、TechGALAが、どれだけ規格外で、難しいことを成し遂げたイベントであったのか、コンテンツやタイムテーブルを見るだけで理解できると思います。加えて、WBS(Work Breakdown Structure)の作成経験があれば、このイベントのWBSの圧倒的な数と複雑なタスクを想像するだけで、気が遠くなってしまうのではないでしょうか?
これだけの大規模イベントを無難にまとめようとすると、ともすると、既視感のある、無機質なものになりがちです。
大規模イベントでありながら、TechGALAが他の大規模イベントと一線を画し、参加者の「笑顔」で溢れていた理由は、TechGALAに参加するすべての人が、楽しく、心地よくいられるよう、ひとつひとつのモノやコトが緻密に設計され、実現されていたからです。一貫して「神は細部に宿る」が実現されていたので、そのいくつかを紹介します。
行動規範(アンチハラスメントポリシー)
1つ目の「神は細部に宿る」は、イベントサイトの最初に掲載されている「行動規範(アンチハラスメントポリシー)」です。ここに記載された内容は、イベントに限らず、組織やコミュニティといった、人が集う場所での「行動規範」として役立つので、すべての方に読んでほしい内容です。(上記、リンクからアクセスできます)
(前略)
ときに人は無自覚なものです。だからこそ、参加歴の長さにかかわらず、お互いに気をつけなければいけないことがあります。 このガイドラインを心に留め、誰もが楽しく参加できる場にしていきましょう。
(中略)
関わる全ての参加者が、継続参加している人か新たに参加した人かの区別なく、安心・安全に活動を継続していくために必要かつ適切な処分対応を実施していきます。
イベントや組織のように人が集う場所では、参加歴の長さ、ジェンダー、年齢といった、無自覚な「区別」によって、意図せず「群れ」が生じることがあります。「群れ」は、群れに属さない人たちを疎外したり、集う場を居心地の悪い場に変えてしまうことがあります。
同じ目的・目標に向かって行動する仲間が、誰かを区別することなく、また、区別されることもなく、楽しく参加できる状態を継続するためには、「つるまない、群れない、新しいつながりの形」を維持することが大切あり、その規範になるのが行動指針(アンチハラスメントポリシー)なのです。
【余談】TechGALAの総合プロデューサー奥田浩美さんから「つるまない、群れない、新しいつながりの形」について話す機会をいただいたのは、今から11年前。(下記リンクから、アクセスできます)
2014.2.19奥田サロン - 株式会社ウィズグループ 奥田浩美の
「ITで世界を変えたい」「ITを日本中に広げたい」という思い
2つ目の「神は細部に宿る」は、TechGALAのフィナーレを華やかに彩ったドローンショーです。イベント最終日、帰途につく参加者を見送るように、数百機のドローンが鶴舞公園の上空を舞い、美しいドローンArtが次々に描かれていました。鶴舞公園に居合わせた市民の方々も空を見上げ、ドローンArtを見入っていました。
夢中で空を見上げる人たちの姿を見て、「このドローンショーがきっかけで、ITに興味をもち、未来のテクノロジーを担う人が出てくるかもしれない」と期待する気持ちが沸き上がるのと同時に、「Be the Change!」とTechGALA総合プロデューサーの奥田 浩美さんの声が聞こえてくるような気がしました。
風速5mを超えると飛ばすことができないドローン。風があって飛ばせないかもしれないギリギリの状況の中、風速4.8mでドローンを飛ばすことができたと聞き、TechGALAに参加するすべての人が、楽しく、心地よくいられるよう、天も応援してくれたのだと思いました。
「情熱と行動こそが変化をおこす」
最後にもうひとつ、私らしい出来事をブログに残しておきたいと思います。
預けた荷物をクロークに引き取りにいった時、少し離れた場所に、ひときわ幸せなオーラを纏った、笑顔の男性がいることに気づきました。
(脳内の声:あなたのあふれ出る「幸福感」と「達成感」、それはどこから来ているの?)
ノンバーバル情報への感度が高く、その要因を知りたくなってしまうのは、EQトレーナーの性。初対面であるにも関わらず、何の前置きもなく、唐突に「EMCの学生の方ですか?」と声をかけてしまいました。
唐突な質問にも関わらず、「いえ、県庁職員です」と優しく返答してくれたところで、我に返り、お声かけした本当の理由(脳内の声)も伝えず、会場を後にしました。
数時間後、TechGALAの総合プロデューサー奥田 浩美さんのFaceBookに書き込まれた投稿を見て、全ての謎が解けました。そう、彼こそがTechGALAの発起人だったのです。黙っていても、あふれ出る「幸福感」と「達成感」。それは「情熱と行動こそが変化を起こす」経験をした人だけが持つ、言葉では表現することができない感情だったのです。
奥田さんと粟生さんの愛が溢れたTechGALAは、発起人である、彼らの「情熱」と「行動」によって始まったイベントでした。今回のブログの結びの言葉は、これしかありません。
Be the change you want to see in the world.(見たいと思う世界の変化にあなた自身がなりなさい)