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ヴィジュアル、サウンド、テキスト、コードの間を彷徨いながら、感じたこと考えたことを綴ります。

だからライブはやめられない。ステージに立つ意味、足を運ぶ意味。 ~6弦のカナリア(8)~

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ハコの空気は、みんなで創る!駆ける4人と、シンガロング!

この日は、何かが、違っていた。
1曲目から、客たちの身体が動いた。揺れる、人、人、人。

『TERROR SQUAD』のステージは、演奏の前から始まっていた。
4人が姿を見せた瞬間、客との間に、交感が生まれたのだ。
客席のサポートスタッフ・キャッツ氏と、目くばせしながら、音を創り、マイクを試す。PAスタッフや客に話しかけ、なごやかにセッティングを進めていく。最高のパフォーマンスを生み出すための空気を作る。
今回、コーラスの調整を、いつもより念入りに行った。そのわずかな時間が、客席との距離を、さらに縮めた。

ある来場者は、ステージから聴こえたことばを、強く記憶している。「サウンドチェックってみんなでするもんだろ?」

ドラム・ジョーカー氏が、スティックを握り直した。
凍える音がしのび寄る予感。客席から、痺れるような、おののきが、漏れる。
よし、これで行くぞ!
お決まりの、煽りのワンフレーズが、鳴り響いた。

Straight to Hell!!」

ボーカル・宇田川氏が叫び、ハイハットがカウントを刻む。前川氏のベースと、大関氏のギターが、同時に、火を噴いた。

地獄への重い扉が開いた。4人の放つ音は、ひとつの塊となって、客席へと向かう。
音の奔流を乗りこなすかのように、客たちのからだが、動き出す。目を見開き、拳を掲げ、魂を、床にたたきつける。
地の底から絞り出すような声で、ボーカルが吠える。終わりなき、暴力、闘争にあふれた、この世界。運命に抗え。人生は、おまえ次第だ。壊せ、壊すんだ!

 ♪Your Fate is Yours
 ♪Your fate Is Up To You
 ♪Destroy!
 ♪Destroy!
 ♪The Terror

こみあげる、苦い、よどみが、吐き出されていく。解放。鎖は、外された。自由のなかで、2曲目が始まった。

Born Defector』。
前川氏の原案を、メンバー全員で、7年の歳月をかけて血肉化した、難曲だ。

ギターは、オクターブで重ねたオブリガード、サークルピッキングとチョップ奏法を駆使した、テクニカルなプレイ。
『TERROR SQUAD』は、なにものにも囚われない。ジャンルの枠を超える旋律が、響き渡った。

ドラマティックな展開に、余韻が漂うも、ボーカルの咆哮が吹き飛ばす。

「新曲! 『No Wrong Way』!」

ギターが唸りをあげて食い込む。
始まった!湧き上がる客たちに、ドラムとベースが一気に押し寄せる。

ステージからの音のうねり。受け止めては、跳ね返す、客たち。それぞれの人生、それぞれのおもい。波と波が、ぶつかり合い、吹き上がる。ボーカルが腕を突き上げる。客が拳で返す。

 ♪Go Ahead!
 ♪Go Ahead!
 ♪Go Ahead!

全身に音の飛沫を浴びながら、シンガロング!4人と客たちの境界は失せた。

肩で一呼吸して、宇田川氏が語り始めた。歌声から一転、日が射すような、あたたかな、声。感謝と、今このときを共有できる喜びと。

その背後で、次の曲に備える3人。頷き合い、不意を突くかのように、大関氏が、カウントを刻んだ。「スリー!フォー!」
3曲目は、『Bastards!』。
前のめりに刻むドラム。ギターは、魅せるプレイ。トリルに始まり、ストロークを刻み、スクラッチからライトハンド!
抜け殻と化した客たちの心は、ポジティブなエネルギーに満たされていく。

ここで、満を持しての、『闇より深く・・・
セカンドアルバムのラスト。ファンたちが推す1曲だ。イントロが始まるや、歓声があがる。

あと2曲、フルスロットルで行くぞ!
リズム・セクションが、アクセルを踏んだ。驚異的な速度で、ひたすらに刻む。振動に、空気が揺れる。前へ、前へ!強く、強く!スラッシュ!スラッシュ!
ボーカルが、客席になだれ込む。

 ♪叫び、抗い、もがき続けろ
 ♪待ちわびる陽は 闇より生ずる

その歌詞は、深い淵に差し込む光。爆音のサウンドを引っ提げて、熱い喉は、心をつかんで離さない。
音が、鼓動に、変わる。膨らむ期待感は、ラスト1曲へと引き継がれた。

熱風が、渦巻いた。『Chaosdragon Rising』。『TERROR SQUAD』の代名詞ともいえる曲だ。

 ♪蹴り破れ!魂の扉をおまえ自身で
 ♪さぁ、目を開け!

おもいを、吐き出せ。疼く、おもいを、呼吸とともに。
客たちの人生を、この瞬間、ボーカル・宇田川氏は、両手を拡げて、抱え込むように、受けとめる。
その歌詞は、生への、いざない。この、どうしようもない世界の、肯定だ!

突き上げるリズム・セクション。誘われて、ギターソロが始まる。
セカンドアルバムの1曲目を飾る曲。その1フレーズは、ラストの『闇より深く...』と、同じキー。鋭く見つめ合う、狛犬のように、対をなす。

 ♪Back on Wild Disorder
 ♪We Fight Back
 ♪Chaosdragon Rising!!

ギタリストの左手は、指板を跳躍しながら、駆けのぼる。力強いピッキングで、最後の音を刻み付けたその瞬間、時が、止まった。
音も、色も、香りも、手触りも、溶けて、混沌。
充満する熱気に、時間が歪んでいたのか。長くもあり、短くもある、異様な30分が、過ぎていた。

今日、このハコに足を運んだ理由。
チケットをもとめるまで、それは百人百様だった。だが、今は、誰もが同じだ。この30分を共有するため。それだけだ。なぁ、そうだろう?

拡がる理解。バンドマンが変わる。バンドマンが変える。

8月5日、土曜日。『新大久保 EARTHDOM』。『DEFILED』の企画による、『BIZZARE VOICE Vol.124』。
出演バンドは、6組。『ZOMBIE RITUAL』、『DEADLY SPAWN』、『BASSAIUM』『TERROR SQUAD』、『兀突骨(Gotsu Totsu Kotsu)』、そして、『DEFILED』。
新譜を発売した世界的バンドに、実力派5組。当日朝には、満員御礼となっていた。

13時30分開場、14時開演。18時終演、終了は19時。夕刻から、都内では、魅力的なイベントが目白押し。身一つで、迷う客もいる。『TERROR SQUAD』は、6バンド中の4番目、16時5分から出演。前述のとおり、強烈なインパクトで、客たちを釘付けにした。
そして、締めくくるのは、『DEFILED』。2度のアンコールにこたえ、客を魅了。この日の、この濃密な時間を、この空間にいた者は、一生忘れないだろう。

『TERROR SQUAD』の出演順は、一種の賭けであったかもしれない。出番が後になるほど、空気事情を読みにくいからだ。それでも、この起用は吉と出た。いや、吉と出るように、企画者が細やかな気配りをした、というべきだろう。

『TERROR SQUAD』と『BASSAIUM』は、4月28日、『DEFILED』のレコ発ツアー初日に、花を添える大役を果たしている。このとき出演したバンドマンたちは、今回も無香害でのぞんだ。
そこから、理解の輪が、拡がった。久しぶりに対バンを果たしたバンドマンたちも、「香害」について、みずから調べ、知って、対策を考え、実践したのだ。

ゾンビメイクで演奏する『ZOMBIE RITUAL』は、大関氏がメイク落としに反応する可能性を懸念。暑さをものともせず、屋外でのメイク落としを敢行。
また、ライブ後には、『DEADLY SPAWN』のメンバーが、反応する製品について質問し、大関氏がレクチャーするかたちとなった。

もともとバンドマンには、無香害のひとが多いという。聴覚の情報を優先するために、嗅覚の情報を絞り込む傾向があるのかもしれない。
そして、勇敢だ。おのれの経験と直感を信じて、現象に向き合う。逃げない。恐れない。

『TERROR SQUAD』は、昨年結成30年を迎えた。10回の海外ツアーを成功させているベテランだ。結成時から、ストラトを抱えて激しいパフォーマンスで魅せてきた漢。大関氏は、都内の仕事で2t車を乗り回していたこともあるほどで、重労働に耐える体力があり、弾けるような笑顔を見せる人物だ。それなのに、なぜ?
わからない。だから、知りたい。

バンドマンたちは、「化学物質過敏症」を、「ひとりのギタリストが偶然罹患した珍しい病気」としてではなく、「体力のある健康なギタリストさえ病人にする社会問題」として捉え、調べた。

大関氏は、最初の犠牲者となった。それは、ほかのバンドマンであったかもしれない。
この国には、予防原則システムがない。いつ、誰が、第二第三の大関氏になってもおかしくはない。
しかも、化学物質過敏症は、ある日、突然、発症する。ステージ上で発症する可能性すら否めない。
理解した者は、正しく恐れる。昨今の日用品の脅威を。

「病人だから配慮しよう」ではなく、「何か不具合が起きているようだから、できることから実践しよう。」
まっすぐなまなざしとシンプルな行動が、大関氏の涙腺をゆるませる。
「客をなぎ倒す気迫で弾く」ギタリストが、すっかり涙もろくなってしまった。

なにしろ、発症してからというもの、周りの無理解に晒され続けている。
職場では、有害物質の曝露の問題であるにもかかわらず、心の持ちようの問題とされ、くちびるを噛んだ。説明もした。交渉もした。工夫もした。だが、空気事情は変わらなかった。耐えに耐えて勤務し続けた挙句、限界を超えた。

これまでの苦闘が、脳裏をよぎる。思い出したくない、まだ語ることのできない出来事がある。
だからこそ、なおさら、これまでと変わらぬ距離で付き合える関係が、身に染みるのだ。

大関氏は、湧き上がるおもいを抑え、つとめて冷静に、感謝のことばを、SNSにポストした。
「ご来場くださった皆さま、会場の『EARTHDOM』、主催の『DEFILED』、共演者のみんなありがとう!みんなの周知や配慮のおかげで、香害に負けることなく無事に演奏出来ました。」

ベスト・パフォーマンスを期待して。客が変わる。客が変える。

一夜明けて、客たちは、音源をもとめた。心の底で、熱狂がこだましている。

ライブでは、閉じられた空間の中で、膨大な情報が生成される。
音の波、ドラムやベースからの振動、機材や人体から発するニオイ、熱と呼吸、色と形。ハコの中のヒトが変わり、それぞれの体調や感情も変わる。人体が生成する膨大なパラメータ。そこから生まれる、ワンタイムのインタラクティブな情報。生きて、朽ちる、ヒトならではの、情報。

一期一会とは、このこと。二度と同じライブはない。
耳で聴き、目で見て、鼻で嗅ぎ、口で味わい、皮膚で感じて、骨で刻む。視聴ではなく、体感。生身の人間のプレイヤーがいてこそ成立する、ひととき。
技術がいかに進化しようと、再現は不可能。AIなど、足元にも及ばない。

ライブはダイナミック。CDは、スタティック。ライブで体験し、追体験のトリガとして、音源を聴く。その空間に、その時間、共にいた記憶を、呼び出すために。そして、記憶に刻まれた音楽は、生き抜くための熱源となる。

圧巻のステージが、客の意識を変え始めた。『TERROR SQUAD』のライブに行きたいから、無香害。そうした客がひとり、またひとり。

ライブで体感、音源で追体験。理想的な音を愉しむサイクルの中で、「無香害」の輪は、さざ波のように、拡がりつつある。

マスメディアに届き始めた声。舵取りを迫られる、行政。

今回のライブは第一土曜日、ちょうど月一回の香害啓発ネットデモの日だった。
旧twitterでのネットデモ開始から3年。この半年は、トレンドにものぼる。
悪臭に困っているけれども、言い出しにくい。不調を感じているが、日用品が原因だとは気付かなかった。―――啓発者たちの必死の叫びに、目をとめるネット民が増えている。

大関氏も、帰宅後、ライブハイに背中を押され、頭痛に耐えながら、ネットデモに参加。強い口調で規制の必要性を訴える一文を、facebookに投稿。「X」にポストした。

「明日は我が身ならまだマシ。このままだと、我が身じゃなく子どもたちがオレみたいになる。オレは幸いメンバーやバンドの先輩や仲間に恵まれている。だけど、子どもが『洗剤や柔軟剤や消臭スプレーが苦しいんです』って、学校や保護者に伝えても、『普通に売ってるものを使って何が悪いの』と言われて終わり。そういうケースが多いと聞く。今いちばん空気が汚染されているのは、幼稚園や学校。持ち回りの給食着を、各家庭で準備するよう方針を切り替えた学校も出ている。そんな洗濯用品の公害には、規制が必要だ。」

全国から寄せられる悲痛な声に、マスメディアの動きも活発化している。

大関氏を取材した、朝日新聞社、伊藤絵里奈記者の記事、「香りに追い詰められたギタリスト、仕事も失い その時、仲間が動いた」と、「(窓)無香料で聴いてくれ」。これに対する反響が大きく、伊藤記者は、旧twitterで、当事者の声を募集。7月1日に、ポッドキャストで発信(2023年6月7日収録)。
誌面からあふれた詳しい情報を、肉声で伝えた。

ラジオやテレビの番組も増えている。
TBSラジオ「蓮見孝之 まとめて!土曜日」内の「人権トゥデイ」を皮切りに、7月12日には、NHKニュース「おはよう日本」が、「"香り"で体調不良 困っている人が・・・」を放送。発症者の困難に焦点をあて、ふくずみアレルギー科院長の吹角隆之医師が解説。 「週刊みなさまの声(2023.7.10〜7.16)」に掲載されるなど、反響は大きく、8月1日には、「NHK NEWS WEB」に、記事が掲載された。
翌8月2日、NHK「あさイチ」では、「化学物質過敏症」を特集。「知っていますか?化学物質過敏症」と題して、密度の濃い内容で追い打ちをかけた。
発症によって生活と職を奪われていく過程を描いたまんが「ただの空気を吸えなくなりました〜化学物質過敏症で無職になった話〜」を紹介。ていねいな取材と、ゲストの真摯なコメントで、「香害は化学物質過敏症を発症している人だけの問題ではない」ことを強調した。
発症の必然性を裏付けるかのように、大気中マイクロプラスチック研究の第一人者で、早稲田大学理工学術院の環境化学者・大河内博教授による実験も紹介。規定量での洗濯1回で、42万個のマイクロカプセルが衣類に付着し、環境中に放出されることを伝えた。
スタジオからは、千葉大学予防医学センター 坂部貢 特任教授が、化学物質過敏症の現況を、やさしいまなざしで語った。日本国内での有病率は7.5%、いまや約13人にひとり。「誰でも発症の可能性がある」という一言は重い。

霞が関にも、動きがあった。7月11日には、消費者庁、文部科学省、厚生労働省、経済産業省、環境省で作成したポスターが改定された。各自治体や団体に配布されるほか、PDFをダウンロードして利用できる。

ハコの外も無香害に。空気を気にせず、演奏できる日常を取り戻せ。

追い風が吹いているとはいえ、規制は遅々として進まない。
合法である以上、企業は利潤を追求する。小さな声の積み重ねを嘲笑うかのように、新製品が市場に投入される。人気タレントを次々と起用して、宣伝を強化。化学物質の怖さを知らないファンたちが、勇んで買いもとめる事態となっている。大気汚染に、拍車がかかる。

ライブは、ステージだけで成立するわけではない。機材の運搬、搬入と搬出。さらに事前のスタジオ練習。
ハコの外でも、大気汚染との闘いは続く。すこしでも油断すれば、曝露の憂き目にあう。

この季節、汗拭きシートからの揮発とおぼしき化学物質が漂い、大関氏を悩ませる。ライブからの帰宅途中、人通りの多い場所では、絶え間なく、多種類の香料に晒される。コンビニに立ち寄ると、抗菌洗剤成分に遭遇し、買い物ひとつできず退散。
今回のライブのためのスタジオ練習では、帰宅するまでの間に、トイレの消臭剤、2社の柔軟剤、消臭ビーズという、複数製品からの曝露に見舞われた。

鋭敏なカナリアといえど、ニオイの付いた空気の中では、同種のニオイを感知しにくい。異様な場から脱したとき、曝露のレベルに慄くことになる。機材車に乗り込むと、自身に付着した物質のニオイが立ち昇る。顔も髪も耳も鼻も、ギターを持つ両手までもが、移香していることに気付く。

付着しているのは、リスク評価の必要な、有害物質だ。有資格者が扱うべき物質を、無資格の消費者が、無思考で手にする。柔軟剤スプレーや、柔軟剤でホコリ除けなど、誤った使い方も横行している。
屈強なバンドマンといえど、気合いや覚悟で耐えられるものではない。身体は悲鳴をあげている。頭痛と嘔吐。痺れ。帰宅するや、ダメージが一気に押し寄せる。

着衣を洗濯機に放り込み、浴室に直行、身体に付着した化学物質を洗い流す。ギターやギターケースを拭く。
入浴しても、吸い込んだ化学物質は除去できない。重苦しい頭痛が長引く。

この10年で急速に化学物質まみれとなった、この国。
清浄な空気は、どこに、あるというのか。

4月の渋谷のライヴでは、ステージよりも、会場付近の空気に苦しんだ。そして、いよいよ来月は、TTF(TRUE THRASH FEST RETURNS)に参戦。日本チームの一員として、海外バンドを迎え撃つ。
決戦の舞台は、大阪。近畿圏では、以前から、化学物質過敏症の発症者たちが、辛い身体をおして、さかんに啓発活動を行っている。堺市ではイベントが開催され、第二第三の企画が進む。当日までに、現地の空気事情がすこしでも改善するよう、祈るばかりだ。

いつになれば、以前のように、空気の質を意識することなく演奏できるというのだろう?
声をあげれば、心ない言葉の矢が、飛んでくる。無理解にうつむく。挫けそうになる。

それでも、大関氏は、笑顔を作る。前を向く。
『TERROR SQUAD』のメンバーがいる。サポートするスタッフがいる。バンドマンの仲間がいる。無香害化に向けて懸命に働く、ライブハウスのスタッフが、いる。
なにより、ライブで弾ける客がいる。いつか出会うであろうリスナーがいる。
自らを鼓舞し、ピックを振り抜く。生き抜こう。生きて、生きて、6弦の響きを、届けよう。

「誰かの役に立てることだけでも、生きてて良かったと思うよ。」

その音楽は、見知らぬ誰かの心を救う。
そして、見知らぬ彼らの存在が、今度は、大関氏の希望となる。生きているということ。ただ生きているということが、ひとりのギタリストの命を、照らすのだ。

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『TERROR SQUAD』左上から、ボーカル:宇田川、ドラム:ジョーカー、ベース:前川、ギター:大関、中央:サポート・キャッツ(公式PVより)

音源情報

『TERROR SQUAD』のCDは、残念ながら完売。アルバム2枚は、bandcampで、試聴・購入できる。
『Born Defector』(アナログ7インチ)
『Chaosdragon Rising』PV

ライブ・スケジュール

この2カ月、新曲のアレンジに邁進した『TERROR SQUAD』。仕上がりは順調のようだ。
8月以降は、楽曲制作と併行して、ステージに立つ。
9月は、大阪で大暴れ!TTFに初参戦だ。大関氏は、闘志満々、「テラーは来日バンドも容赦しませんよ~♪」と、ニヤリ。会場で『TERROR SQUAD』の生音の衝撃、戦慄のギターワークを体感しよう。
読者の皆さまがご来場の際には、フレグランス・フリーを心掛けてくださいますよう、お願いいたします。

9月17日(日)『TTF RETURNS 2023

TRUE THRASH FEST RETURNS、2日目『TERROR SQUQD』出演。開場14時、開演15時。2023-RS限定「TTF 2-DAYS」特典TS付き通し券(前売りのみ) - ROCK STAKK RECORDS

9月30日(土)『西横浜 EL PUENTE』『憎まれっ子世に憚る十五巡目』13時30分開演 BAREBONES、G.L.G.、TERROR SQUAD。BAREBONES と再共演!予約希望の方は、リンク先(同ライブ企画者のアカウント)を参照。

10月1日(日)『(東京都/町田市)ライブハウス ナッティーズ』『Nutty's Muraki pre Black Spinel Vol.3』18時00分開演。IN FOR THE KILL、TERROR SQUAD、泥虎、Machete Tactics、Brutal Decay。予約希望の方は、リンク先(同ライブ企画者のアカウント)を参照。

10月8日(日) KAPPUNK(新宿LOFT or 新宿ACB)

11月11日(土) METAL ANARCHY TOUR STRIKES BACK(両国 SUNRISE)
フライヤーの裏面には、「香害」啓発チラシが、平塚市の了解を得て印刷されている。

12月16日(土) 新大久保EARTHDOM

12月22日(金)『新大久保 EARTHDOM』DIE YOU『Black X'mas』BASTARD! / TERROR SQUAD、2マン!開演19時30分。


※本稿は、関係者の公開ツイートや投稿をもとに、情報を再構成したものです。

「6弦のカナリア」目次

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