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Bluetoothその4

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引き続きBluetoothねたです。

iPhoneですが、Bluetoothに関して、知る人ぞ知るひどい事実があります。

現行のiPhoneは、BluetoothのA2DPプロファイルに対応していません。

つまりヘッドセットを使って電話による会話はできますが、音楽や動画の音声をBluetoothのヘッドセットやヘッドフォンで聞くことができません。

私は、購入するまでこの事実を知らなくて、実際やってみてうまくいかなくて、ネットで調べてみて、そういう事実があることを知り、がっくりきました。

Windowsでは、HSPプロファイルでもメディアプレーヤー等で音楽を聞くことができるので、せめて同じような形にしてくれてもよかったのにと思いましたが、音質的にはかなりひどいので、音楽プレーヤーとしてのプライドであえてサポートしていないのかもしれません。

ただ、夏にリリースされる予定のV3.0では、やっとA2DPをサポートしてくれるということで期待しています。

まあ、いずれにしてもBluetoothで無線で音楽を聴くというスタイルがまだ全然普及していないという証明となる事実です。

絡まったイヤフォンの線と格闘しなくてすむというのは、本当に心地いいものなのですが、なぜこうも普及しないのでしょうか?

同じようにLinuxのbluetoothの対応もいまひとつです。

Linuxといえば、最近はubuntuしか触りませんが、不要となったノートPCをネットブックの代わりとして使おうかなと思いたちました。

いまさらXPを入れても面白くないので、ubuntuを入れて、YouTubeを見るくらいの用途を考えた時にノートPCの標準音源で聞くのも芸がないので、bluetooth経由でヘッドフォンで聞けないかと考えました。

ところが、これがまた思いのほか難しく、8.04の時代には、ネットでいろいろと調べましたが、結局うまく設定できず断念しました。

最近9.04という最新バージョンがでましたので、状況に変化がないかとひそかに期待し、インストールしてみました。

そうすると、標準で挿したbluetoothドングルを自動認識してくれて、ヘッドセットとのペアリングも成功したようにみえました。

しかし、付属のミュージックプレーヤや動画プレーヤを動かしても、元々のスピーカーからしか音がでません。

ネットで調べてみると、アプリケーション毎に出力先を指示してやる必要があるらしく、mplayerという標準でついているアプリケーションでbluetoothを指示する方法がのっていたので、そのとおり行うとなんとか音がでました。

しかし片耳のヘッドセットはできましたが、ステレオ対応のヘッドセット(フォン)ではうまくいきません。

調べてみると、標準のBluetoothマネージャではA2DPプロファイルの設定が難しいらしく、それを簡単に設定してくれるbluemanという別のマネージャーがあるということだったので、それをインストールしました。

そうすると、確かにヘッドフォンで簡単にA2DPプロファイルの設定ができました。

あとは、自動的にBluetoothヘッドフォンを出力先に設定する方法ですが、根気良くネットを検索した結果、.soundrcという設定ファイルにある設定を記述すると、デフォルトでbluetoothから出力されることがわかりました。

さっそく設定して、YouTubeで確認してみたところ、見事ヘッドフォンから音を聞くことができました。

いずれにしてもubuntuでのbluetooth関連情報は、非常に少なく、バージョンが異なると適用できない情報がある、もしくは情報がすごく断片的など、現時点で有効な情報を探すのが非常に骨が折れます。(Linuxの設定に関する知識が乏しいというのもありますが)

新しい9.04ではSKYPEの入出力先としてbluetoothのヘッドセットを使うのは、比較的簡単になってきたと思いますが、それで音楽を聴いたり動画を見たりと考えるとまだまだ骨が折れる状況にはかわりありません。

ここでもBluetoothで音楽を聴くという人がいかに少ないかを示していると思います。

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